第45話:対話
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ああ、そん時はお前の考えに任せる。さて、飯にするか。温め直すからキッチン借りるぞ」
カレーを温め、ご飯をレンジで温め直して皿に盛る。
「ほれ、食え」
「「頂きます」」
タケルは気付かぬ内に笑みを零していた。
仲間とは言え久しぶりの手料理である。
大抵が市販の物やインスタント食品でハッキリ言って、タケルは手料理に餓えていた。
カレーを口に運ぶタケルとパタモン。
「「美味しい!!」」
タケルとパタモンのことを考えて辛みを抑えてくれたのだろうか、何よりこの滑らかな舌触りは何だろう?
「バナナだよ。」
「「バナナ!?」」
「カレーの隠し味にすりおろしたバナナを入れたんだ。程良い甘味とまろやかさが出るんだ。覚えとけ」
「そうなんだ…この前もお兄ちゃんのカレーをご馳走になったんだけどこれがまた辛くて……何でもいいって言った僕が悪いんだけど」
「タケル、台所の帝王にそれは禁句だ。次は俺ん家に食いに来いよタケル。飯くらい食わせてやっから」
「……ありがとう」
「お代わり!!」
「へいへい」
パタモンから皿を受け取ってカレーを盛り付ける。
もっと多めに持ってくるべきだったと後悔する大輔だったが、取り敢えずデジタルワールドに行き、ブラックウォーグレイモンをスカウトして駄目なら話し合い(殴り合い)でどうにかするとタケルに説明するのであった。
「ねえ、大輔君。いっそのこと殴り合いって言った方が清々しいよ?」
「気にすんな」
鍋とタッパーを持って高石家を後にする大輔であった。
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