第45話:対話
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が通じる奴かもしれないだろ?」
「まあ、あいつとの話し合い(殴り合い)は大変そうだけどな。“仲間にしたければ俺を倒してみろ”とか…」
「今、何か物騒な感じに聞こえたんだけど…」
「気のせい気のせい」
京がブイモンを見遣りながら言うとブイモンは満面の笑顔で言う。
「君達は3年前のことを知らないから…!!ヒカリちゃんも忘れたのかい?闇の恐ろしさを!?」
「忘れないわ…今でも完全に恐怖を克服出来ていない…でも、あの冒険がある程度の余裕を与えてくれたの。闇に対する恐怖への」
「正直、バグラモンとの会話で色々気付かされるところも沢山あった。俺はダークタワーデジモンってだけで心があるデジモンの存在を否定したくない。闇にだって優しい居場所があったっていいじゃないかよ。」
バグラモンとの会話で大輔も色々と考えさせられた。
闇にだって暖かな居場所があってもいいはずだ。
そして相手が闇の存在でも分かり合えるという希望をベルゼブモン達は与えてくれた。
「…………」
大輔の表情を見てタケルは大輔は自分の考えを変えるつもりが全くないことを悟って俯いた。
「大輔君、約束して。絶対に無茶はしないって」
「どうかな?それなりに無茶しないといけないかも」
「もう!!」
笑いながら言う大輔にヒカリは怒ったように大輔を見つめるのであった。
一旦解散となり、子供達はそれぞれの自宅に帰って行った。
自宅に帰ったタケルはリビングでかつての記憶を思い出していた。
今でも、たまにあの日を夢で見たりする。
消えていくパートナーの姿を見ているしか出来ずパートナーの名を叫んでいた無力な自分。
どんどん気持ちが暗い方向に向いていったその時。
「……あ」
インターホンの音に我に返ったタケルはすぐに玄関に向かい、急いで扉を開けるとそこには…。
「ようタケル。」
包みを持った大輔が手を上げて挨拶をした。
「大輔君…どうしたの?」
「ブラックウォーグレイモンのスカウトを一番嫌がってたお前の説得みたいなもんかな?…冗談はこれくらいにして…はっきり言って俺はお前のことを知らなさすぎるから。話してくれよタケル、何でそこまでして闇を憎むのかを。」
「僕に構わずにブラックウォーグレイモンをスカウトすればいいじゃない」
「お前は馬鹿か?お前はアホか?仲間の気持ちを完全に無視なんか出来るか。男同士腹割って話そうぜタケル。自分の気持ちを隠してばかりじゃ相手に何も伝わらねえんだからよ」
大輔が呆れたように言うと包みを差し出した。
「お前飯はコンビニ弁当ばっからしいから飯作っておいたから後で食え」
「あ、ありがとう…」
2つの包みを受け取る。
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