第77話
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とか?」
一方悔しそうな表情で声を上げたユウナだったがセレーネに注意されるとすぐに声の大きさを下げてリィンに訊ねた。
「いや―――少なくても現時点で俺達を監視する者の気配はない。考えられるとすれば、もう少し奥で手ぐすねを引いて待ってるか…………」
「―――シュバルツァー。そもそも何処のどいつだと思う?情報屋を使って、オレたちをここでボコろうとしてたのは?」
「そうだな。考えられるとしたら――――ラクウェルを嗅ぎまわる俺達を、値踏みするような誘き出し方――――トールズ第U分校の情報は知りつつ、どんな存在か確かめたかったとすれば…………おそらく、今まで接触した事のない、第4の猟兵団である可能性が高そうだ。」
「だ、第四の…………!?」
「…………確かに赤い星座も西風も僕達の状況は把握している…………海岸道で接触した連中は教官達の事を知っていたようだし。」
「知っていたら当然、こんな迂闊な手は使わない…………なるほど、一理ありますね。」
「チッ…………まあ、間違いねぇだろ。」
「ふふっ…………さすがはリィン教官です♪」
リィンの推測にユウナが驚いている中他の生徒達はそれぞれ納得した様子でいた。
「…………考えられるとすれば紫の猟兵達の”相手”でしょうね。」
「そういえば、確か”竜ども”とか呼んでいたわね…………」
「ああ、これは俺の感だが――――」
セレーネとゲルドの会話に頷いたリィンが答えかけたその時銃声が聞こえてきた!
「この音は……!」
「銃声―――奥からです!」
「しかもこいつは…………」
「状況を確認する―――警戒しつつついてきてくれ!」
「了解…………!」
そしてリィン達は警戒しながら奥へと進むとそこでは紫の猟兵達と黒の猟兵達が大規模な戦闘を繰り広げていた!
「…………下がれ!」
「あ…………」
状況を見たリィンが警告して生徒達をその場で制止させている中ユウナは呆けた様子で戦闘を見ていた。
(ほ、本物の殺し合い…………)
(さっきの猟兵もいるけど、それとは別の猟兵もいるわね…………)
(クク、俺達を誘き出そうとしてたのが黒い方か…………)
(………特定しました。高位猟兵団”ニーズヘッグ”です。)
(たしか大陸北西部に伝わるおとぎ話の”竜”の名前でしたね。)
(なるほど…………そして迂回した紫の猟兵達の奇襲を受けたのか。)
(ああ…………だが、戦況は互角のようだ。)
(それにしても彼らは誰に雇われてこんな所で戦闘を繰り広げているのでしょうね…………?)
リィン達が戦いを見守っていると猟兵達は突如戦いの手を中断した。
「――――敵戦
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