ある学校の階段の怪談
Part.3
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たちは職員室から出て校長室に向うよ」
「蘭が出た後に私も職員室から出てドアを閉めるわ」
わかりました。何事もなく校長室の前まで戻ってこられました。
「鍵穴に鍵を差し込んで捻ってみる」
ガチャと言う音がしました。鍵は開錠されたようです。
「よし。ノックをして失礼しますと言って、校長室に入るよ」
「続いて小さな声で失礼しますと言って校長室に入るわ。そしてドアを閉める」
校長室は職員室と比べると綺麗に整理されています。
来客用の席が部屋の中央部に設置された少し高そうなテーブルを隔てて2つずつ設置されており、その奥には校長先生の机があります。部屋の両サイドには大きな本棚があり、教育本や教科書などがびっしりと並んでいます。
「本棚ねぇ。GM、その本棚を調べてみるわ。《図書館》を使う」
「私は校長室の机の中を物色しようかな」
分かれて探索するんですね。ではまず蘭から。えー、特に引き出しからこれと言って気になる物は見つかりませんでした。
次は永琳ですね。《図書館》をどうぞ。
永琳《図書館》59 → 26 成功
左側の本棚を調べていると、隅っこに置かれていたある1冊の本を見つけました。いえ、本ではなく師範のノートブックのようです。気になって手に取って見たところ、それは校長先生の日記のようです。
「読むことは出来るかしら?」
はい。普通に読んでもそんなに時間はかかりません。
「じゃあ読むわ。でもその前に蘭に日記があったことを伝えましょう。蘭、こんなものを見つけたわよ」
「なにもないなぁ……ん、永琳? それは……日記?」
「ここで校長先生をしていた人のみたい。もしかしたら何か書かれているかもしれないわよ」
「本当? じゃあちょっと読んでみましょう」
流し読みをするのと、事細かく詳しく読むの、どっちがお好みですか?
「何か違うの?」
詳しく読むと流し読み以上に時間がかかるのと……《SAN》値が大きく減る可能性があります。
「大人しく流し読みしようか」
「そうね」
わかりました。ではあなたたちは校長先生の日記の流し読みをします。
日記を読むと、最初こそ普通の学校だったものの日に日に生徒や教師が失踪し、そのことに校長先生が怯えていたことがわかりました。最初に消えたのが不良生徒だっただけに、ただサボっているものだと思っていたらしいのですがどうやらそうでもないようです。
普通に学園生活を送っていてちょっとやんちゃだっただけの生徒が次に消え、生徒たちに人気だったものの少し行動に問題があった教師が消え、性格が良くても成績が悪かった生徒が消え、軽い校則違反をしていただけでそれ以外は善良な生徒だった人間も消え……どんど
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