第41話:親密となる方法
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いいんだぜ?しばらく座れないように」
こめかみに青筋を浮かべながら笑みを浮かべる大輔。
「(ヤバい、からかい過ぎた…!!あの回し蹴りは勘弁だよ…!!)ごめんごめん……幸せになってよ2人共…君達の晴れ舞台には絶対出席するから」
「お前気が早過ぎだ」
「…………」
赤面する2人に伊織はここで全てを察した。
信じられない事だが…大輔とヒカリが付き合っていたことに。
「…タケルさん」
伊織はタケルを見遣ると、タケルはそれに気付いてクスリと笑う。
「伊織君、僕とヒカリちゃんは君が思うような関係じゃないよ。」
伊織にはどうしても信じる事が出来なかった。
てっきりヒカリはタケルを、タケルはヒカリを好きだと思っていた。
「人間関係って言うのはちょっとしたことで変わるんだよ。ヒカリちゃんの一番が大輔君になったようにね。いつか伊織君にも分かる日が来るよ。それにしてもこのカップケーキは美味しいね。いいなあヒカリちゃん、大輔君の愛情を貰えて」
「っ、まさか…まだしつこく大輔君の愛情を狙ってるのタケル君!?」
「ええええ!?タ、タケル君…そんな趣味が……」
「冗談だってばヒカリちゃん……京さんも本気にしないでよ……」
ヒカリと京の発言に引き攣り笑いを浮かべるタケル。
この日は伊織にとって分からないことが多い日だった。
まだまだ幼い伊織には分からなすぎることばかりで、そして学校を出ようとした時、大輔とヒカリと京の会話を3人には悪いと思いながらも立ち聞きしてしまった。
「ねえ、大輔とヒカリちゃんって賢君との付き合いが長いのよね?もし好きな物とかあったら教えてもらえないかな?」
「え?どうしたんですか京さん。」
「ほ、ほら…私、賢君に助けてもらってるし、そのお礼って言うか」
「ああ、そう言えばお前は賢に惚れてんだっけか?」
大輔の発言に京は赤面しながら大輔の胸倉を掴んだ。
「…何であんたがそんなこと知ってんのよ…?」
「いや、お前…あれでバレてないと思ってたのか?伊織やアルマジモン以外全員気付いてるぜ?」
「嘘ー!?」
赤面しながら驚愕する京に苦笑しながらヒカリは口を開いた。
「賢君、パソコンとかに興味あるし、話題も合うと思います。賢君嫌いな物は無かったよね?」
「ああ、あいつ結構菓子も好きだし、特に干し果物を沢山入れたケーキが好きだったな」
「干し果物…フルーツパウンドとかいいかな?」
「いいんじゃねえか?変に金かけた物よりも自分のために手間暇かけた菓子とか渡した方がずっと喜ぶぜあいつの場合?」
「そうですよ京さん」
「うん…私、頑張ってみる。大輔、ヒカリちゃん。手を貸して」
京も意を決
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