大神村の怪異
Part.7
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運転手もガイドの内藤さんも派遣社員だったってことだ。つまり、あんまりこのツアーについて詳しく知らされてなかったということだ。1回目の運転手は今回の運転手と別人で、しかも前のガイドさんは消息不明の人物の内の1人だ」
「それは……偶然とは思えませんね」
「そうだろう。あとは……この大神村について。地図や県の資料をずっと調べてみたが、そんな名前の村のなかった。かなり昔の資料にそれらしいものはあったが、現在は住所も何もかも県に報告されていない。つまり、この世にあってこの世にない村というわけだここは」
「……きな臭いわね。ということはこの村は何かの目的で作られた架空の村で、それを総括しているのがあの村長、ってことかしら? いや、あの旅館の女将もグルの可能性があるわね」
「そういや、資料館で見た資料。あれ内容はともかく妙に綺麗だったというか、わざとらしく汚れていたように見えたっていうか……。最近作ったものを古く見せていただけなのかもしれないねい」
「お嬢様がテレビで紹介すると言った時に断ったのも、この村そのものを知られたくなかったからでしょうか。本来存在しないものを紹介されては困りますからね」
「とにもかくにもだ。こうして話していても出てくるのは空想だけだ。この事件の鍵は村長が握っている。ていうかレミリアさん曰く犯人なんだから、村長の家に行ってなにかしらの情報を掴まないとしょうがない。それに……内藤さんの体にあったあの歯形。アレをどうやって付けたのか、何の生物を使ったのかの謎が解けていない」
「そうだな。その謎を突き止めるためにも村長の家に向かおう。勿論、大神さんも一緒に連れてな」
話は終わったようですね。全員、村長の家に向かう、ということでよろしいですか? それでは皆さん、《聞き耳》で判定してください。白夜はさっきのクリティカル特典で+10で判定してくださいね。
遊星 《聞き耳》56 → 92 失敗
レミリア《聞き耳》63 → 32 成功
咲夜 《聞き耳》45 → 74 失敗
咏 《聞き耳》35 → 34 成功
白夜 《聞き耳》35 → 67 失敗
では成功者の皆さんは自分たちが誰かに監視されていることに気が付きます。
「……ちらっと流し目で後ろを見る」
「私は横を見てみようかねい」
レミリアは後ろの物陰にこころくるみがいることに気が付きました。
「こいつ……面倒ね。敵と確定したわけじゃないけど、もし敵だったら面倒よ。咲夜、私と一緒にあいつを妨害するわよ。みんなは村長の部屋に向かってちょうだい。私と咲夜であいつを足止めしているから」
「了解しました。皆さん、お先に」
「すまん、恩に着るぞ!」
「遊星、白夜! こっちでも戦闘なら任せな!
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