大神村の怪異
Part.4
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でこのツアーは今回で何回目なんだい? 初めてにしては慣れているような感じだったから気になったんだ」
「これで2回目でございますじゃ。前回も好評で終わりましたから、今回も気合を入れて臨んでいるのですじゃ」
「そうかい。ところでどうしてこのツアーを企画したんだい? 言っちゃあなんだが、ツアー会社がちょっとした伝説のある程度のこんな辺鄙な村でやるようなことじゃああんめい?」
「ああ、理由は簡単ですじゃ。お金が欲しかったんじゃ。村の経営と維持のためにの。だからこっちから無理を言って企画してもらったんじゃ」
「なるほどねい。悪いねい、不躾なこと聞いちまって」
「ははは、こんなことでは怒りませぬぞ。訊かれてもしょうがないことですからな」
「そいつは良かった。それじゃあ準備を頑張ってねい。私はここで見学しているから、まぁ、手伝えることがあったら手伝うから、声をかけてくれよ」
「お気遣い感謝しますじゃ」
「というわけで部屋から出る。んじゃあ次は隣の部屋に行くかねい」
2番の部屋ですね。2番の部屋も畳の間です。1番と特に違うところはありません。……あ、掛け軸は違うかもですが。
「ふーん。まぁいいや。2番の部屋から出る。3番の部屋は食事してた部屋だよねい? じゃあ4番の部屋に向かおう」
4番の部屋ですね。4番の部屋は3番の部屋に比べたら狭いですが、1番、2番の部屋よりは広い部屋です。本棚が並んでおり、古い本や資料所、それから何やら古めかしいものが陳列していることからここはこの村の資料がある資料室のようです。
ホラー作家の美濃零が資料の一冊を手に取って立ち読みしていますね。
「先客がいたか。というかここは資料室みたいだねい。とりあえず近くにある資料を手に取って読んでみる」
まぁ大した情報はないから適当に処理しますよ? 村の歴史などが書かれていました。
「内容はほとんど意味なしかい。じゃあ何冊かパラパラ捲った後に《目星》を使おう」
半分の値で判定してください。
咏 《目星》65/2 → 20 成功
では咏ちゃんは、いくつか捲って見た資料に違和感を覚えます。書いてある内容などは古めかしいのですが、資料自体は汚れてこそいますがそこまで古そうに見えません。
「ふーん、まあいいや。美濃に話しかけよう。よぉ、あんたもここの資料を見ていたのか?」
「えっと、あなたは……」
「三尋木だ。あんたは確か美濃さんだったな」
「ええ。三尋木さんもこの村の資料にご興味が?」
「ああ。どうだい? 面白いものとかあったかい?」
「まだ少ししか読んでいないからなんともね」
「そうかい。ところでよ、ここの資料、ちょっとおかしくないかい?」
「え?」
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