大神村の怪異
Part.3
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す。3番目」
「じゃあ私が先頭な」
「おっと遅れたか。4番目だ」
「俺は最後尾でいい」
じゃあその順番で歩いていきましょう。
木漏れ日が差し込み、空気も澄んでいる森を抜けると、そこにあったのは大きなつり橋。その前には「ようこそ、大神村へ」と書かれた木製の看板が立っています。
「つり橋はどんな感じかしら?」
木とロープで作られた簡単な物です。ただ老朽化してなく、比較的綺麗に保たれているため、手入れをされていることはわかります。
「落ちることはないようだな」
「はは、このつり橋ですか? 大丈夫ですよ。ただ揺れますので、皆様、ゆっくりと渡るようにお願いします」
ちなみにこのつり橋の下なんですけど、ええ。底が見えないくらい深い崖となっています。落ちたら間違いなく助からないでしょうね。
で、この崖下なんですけど、もっとよく見ますか? 《目星》判定や《アイデア》チェックしますか? 《SAN》チェックしますか?
「「「「「ノーセンキュー」」」」」
そうですか。ではあなたたち一行がつり橋を渡って少し歩くと、古い日本家屋が点々と佇む小さな村が見えてきました。畑やら水田やらもそれなりに広がっていて、どうやら自給自足が成立しているような村ですね。
電線がないあたり本当に電気が通っていないみたいです。井戸もありますので、水道もないのかもしれませんね。
「本当にここは現代日本なのかい? 随分と時代遅れな村じゃないか。良く潰れないでこれたもんだ」
「だねい。面白そうだからいいけど、生活はしたくないかねい」
「長閑でいいところじゃない。古き良き日本を感じさせるわね。外国人だからかもしれないけど、結構好感を持てるわよ」
「そうですね」
「気晴らしに参加をしたと言ったが、まさかこんな村に来るとはな。貴重な体験をしそうだ」
あなた達がいろんな思いをこの村に寄せているところに、1人の老人がやってきました。老人は朗らかな笑顔をした好々爺です。
「ようこそ大神村へいらした。私はこの大神村の村長、村岡長介のいう者じゃ。2日間、よろしくお願いしますぞ」
と簡単に挨拶してきます。
『ふーん。まぁなにもしないわ』
そうですか。
「さて皆さんお疲れじゃろうし、そろそろお腹も空いていますまい。会館に昼食を用意しとるから、さぁさいらしてください」
村長はあなた達にそう言って村の中心部にある一際大きい日本家屋の中にあなたたちを招待します。会館の一室が比較的大きなホールになっており、そこには長い机と人数分の椅子。席の前には豪華とは言えないもののそれでも立派な日本料理が並べられています。
「この大神村で取れた山菜や川魚、それから動物を使ったこの村の伝
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