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社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
大神村の怪異
Part.1
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て仕えています。

「咲夜って……それGMが名前決めたの? それとも本人?」

「本人が命名していました。役割とか決める前に」

「ってことはあいつもこのセッションに参加しているのね。そうねぇ、咲夜についてもっと詳しく知りたいわ。そんなに仕えてくれているんだったら彼女のこと、良く知っているでしょ? PCだからロールプレイ次第で崩壊しやすいけど、いつものあいつの咲夜ならその心配ないしね」

 はい、いつもの人の咲夜です。
 咲夜はあなたに対して忠誠を誓っている侍女です。家事も一通りでき、あなたが日本で占い業やメディア出演に専念できるように日本語を取得し、今は経理や裏方の仕事も自ら率先して引き受け、あなたのバックアップに日々走り回っています。

「な、なんて素敵な子なのかしら」

 ええ。美しく優しい、あなたにとって頼れる侍女であり、大切な友人。それが十六夜咲夜という侍女です。

「でも1つ気になることがあるわ。なんで咲夜の名前が日本人のそれなの? 拾ったのはイギリスのスラム街なのよね?」

 いいとこに気が付いていただきました。
 十六夜咲夜、この名前を命名したのは他でもない、レミリア、あなたです。

「え? 私?」

 はい。スラム街で拾った彼女はどこか不思議な少女でした。
 服はボロボロ、持っていたものといえば緑色に輝く石のペンダントくらいの、疲れ果てた状態で力なく壁にもたれかかっていた彼女は、見た目に反していたって健康な状態でした。そして自分が誰なのか、どうしてここにいるのかすらわからない、いわば記憶喪失にかかっていたのです。

「まぁ」

 そんな彼女に名前を与え、居場所も与えたのがあなたです。ゆえに、咲夜はあなたに対して並々ならぬ感謝の感情と絶対なる忠誠心を抱いています。例として挙げるなら、あなたが死ねと彼女に命じれば、喜んでその場で自害してしまうほどです。

「大分重いわね。でも私はそんなことは絶対に命令しないわ。こんないい子、これからも大切にそばに置いておくつもりよ。なんにせよ、この咲夜という従者は私にとっては完全な味方、と考えていいのね?」

 はい。その認識で大丈夫です。咲夜の人もあなたに合わせてロールプレイをすると言っていたので、大丈夫だと思います。
 さて、日本に来て早くも10年。仕事も順調で余裕も出てきたこの時期、オカルト好きなあなたは1つのパンフレットを手に取ります。

「なんのパンフレットかしら?」

 大神村と呼ばれる村で行われるホラーツアーについてのパンフレットです。

「ふーん」

 一目見て、面白そうだと直感したあなたは、従者の咲夜を連れてこのツアーに参加することにしました。
 これにてあなたの個別オープニングを終了します。続きは明日の本編でみ
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