クロノスを喰らうもの
Part.8
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
【理子の部屋】は装飾らしい装飾のない、殺風景な部屋です。部屋の隅に簡素なベッドと勉強机、真ん中には丸テーブルがぽつんと置いてあります。とても年頃の少女の部屋とは思えないほど、寂しいです。
そんな部屋の真ん中、丸テーブルのそばに、その少女は立っていました。
顔の左半分に大きな火傷の跡がある、焦点の合っていない虚ろな表情の少女は、大きな紺色のローブを羽織っており、その手に何かを持っています。
と、その少女を見た理人が声を上げます。
「り、リコ……リコ!」
「おっと、待ってください理人くん。まだダメです。GM、理人くんの肩を掴んで押さえておきます」
咲夜に対しての理人の信用は最大値ですので、大人しく引き下がります。
「よし。では話しかけよう。やあ昨日ぶりだね、祟道理子くん」
「そうですね。それにしてもこんなところで奇遇ですね、皆さん。見慣れない方々もいるようですが」
「連れだよ連れ。今日はここの近くでキャンプをする予定でねぇ。でもこんな辺鄙な村にこんな立派な建物があったから気になってしまってねぇ、こうしてお邪魔させてもらっているのだよ。いやぁそれにしても、先日は占ってくれてありがとう。君の言った通りに無人島と別荘を買ったよ。実に気分がいい」
「そう。それは良かったわ。で、そんな見え見えの嘘とどうでもいいことを話しに来たんじゃないんでしょう? 何か御用かしら?」
質問は1人1回までです。
「じゃああたしから行こうかねい。その手に持っているものはなんだい?」
「ん? これかしら? これは【クロノス様】を模した偶像よ。これからの儀式に使うの」
と言ってその像をあなたたちに見せてきます。皆さん、0/1の《SAN》チェックです。
古美門《SAN》55 → 67 失敗
勇儀 《SAN》59 → 75 失敗
咲夜 《SAN》39 → 93 失敗
遊星 《SAN》41 → 39 成功
京楽 《SAN》44 → 13 成功
理人 《SAN》62 → 85 失敗
「次はボクだ。初めましてだね。ボクは京楽。警察官をやっているよ。ところでそんな暑苦しい恰好をして、どこかに行くのかい?」
「ええ。これから私は【クロノス様】をこの世界にお招きする儀式を行うために、とある場所に行くの」
「俺が質問しよう。その場所はどこだ? 俺たちも暇つぶしにその儀式とやらに参加したいんだ」
「それは教えられないわ。これは神聖な儀式なの。選ばれていない人間を巻き込むわけにはいかないわ」
「トリは十六夜さんに任せた。GM、質問じゃなくて普通に話しかけることは出来るか?」
それならご自由にできます。
「よし、ロールプレイだ。理子くん、君の過去を調べさせてもらっ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ