クロノスを喰らうもの
Part.7
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ることは出来るかい?」
はい。袋は透明ですので直視できます。色とりどりで見た目は特に変わったところはありません。どこにでもあるような、普通のキャンディのように見えます。
「うーん、やっぱり見るだけじゃ何もわからないかぁ……。多分食べたら死んじゃうようなものじゃないと思うけど。……プレイヤー発言なんだけどさ。これ、多分《薬学》か《医学》で判定しないといけないよね?」
まぁそうですね。
「じゃあなおさら食べたくはないなぁ。両方とも初期値だし。……匂いはどうかな、GM」
《聞き耳》で代用したいと? うーん……京楽は刑事ですよね。しかも54歳のベテランですし……いいでしょう。認めます。ただしちょっと高めのマイナス補正をかけた上に《アイデア》チェックを挟みますよ?
「よし、それでいこう。じゃあ袋からキャンディを出して匂いを嗅ぐよ」
何色のキャンディを御所望で?
「うん? じゃあ……紫にしようかな。ブドウが大好きなんだよね、ボク」
《聞き耳》の1/3の値で判定どうぞ。
京楽 《聞き耳》75/3 → 14 成功
「お、25パーセントで成功した。ラッキーだね。次は《アイデア》チェックか。補正は入るかい?」
いえ、そのままの数値でどうぞ。
京楽 《アイデア》70 → 56 成功
では京楽はそのキャンディのブドウの匂いの中に麻薬に似た、明らかに違法なものであるとわかる薬物の匂いが混じり込んでいることに気が付きました。これを常用してしまえば間違いなく中毒症状を引き起こし、幻覚を見る、トランス状態に陥るなどの悪影響を及ぼすことでしょう。
「……これは間違いなくアレだね。こんなものを子供に食べさせるなんて、どうかしている」
さらに追加情報をプレゼントしましょう。
本当は《オカルト》で得られる情報なのですが、今回は《知識》で代用することを許可します。ただし半分のマイナス修正をかけますが。
「よし。もらえるものはもらおう。《知識》ロールだ」
京楽 《知識》90/2 → 41 成功
「よしよし。ここにきてサイコロ運が冴えてるよ」
えー、京楽は麻薬を使用したシャーマン文化があるという豆知識を思い出しました。麻薬はその昔、服用者を霊的存在との交信を可能にする神聖な薬であると信じられていたことがあり、それを用いたさまざまな儀式がヨーロッパを中心に行われていたのです。尤も、今となっては廃れてしまった古い文化ですが。
「なるほどねぇ。こんなものを使って何かの儀式をしていたってことかい。……なんとしても豚箱にぶち込もうか」
「えっと、探索は以上ですか? 私はずっと理人くんと一緒に居ましたけど」
「ブロックもキャンディも調べたし、他にないん
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