第38話:明かされる正体
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化した物だったんだ」
「知っていたの!?」
「…はい、京さん達が帰っちゃった後に大輔君達から聞きました。伊織君…分かっただろ?君にも。大輔君達は無闇に命を奪うような人達じゃないことを。僕も一乗寺君と少し話して…少なくてももう、デジモンカイザーじゃないんだって分かりました…見ているだけじゃ気付かない物ってあるんですね…」
「……………」
「謝らなきゃ…私、大輔とヒカリちゃんや…一乗寺君に…!!」
黙り込む伊織、そして今まで大輔達を疑っていたことを恥じた京。
その京の想いにD-3が応えるかのようにホークモンに力を与えた。
「ホークモン進化、アクィラモン!!」
ホークモンは鷹のような巨大な鳥へと姿を変えた。頭部に強靭な角が生えている。
「アクィラモン、あいつの正体はダークタワーよ!デジモンじゃないの!!」
「そうだったのか!そうと分かれば、遠慮はしないぞ!!」
「京!!」
「大輔!!ヒカリちゃん!!…賢君も…ごめんなさい!!話も聞かないで疑ったりして、ごめん!!」
大輔達に向かって叫ぶ京のその言葉に大輔達は笑みを浮かべる。
「京さん…!!」
「私達、仲間よね!!一緒に…戦う仲間!!」
「当たり前だろ!!さあ、小さな喧嘩はお終いだ!!京、とどめはくれてやるぜ!!」
「メテオネイルクラッシャー!!」
強烈な一撃がダークタワーの塊に炸裂してアクィラモンの元に吹き飛ぶ。
「アクィラモン!!今だ!!」
「グライドホーン!!」
アクィラモンの角が鋭く伸び、そのまま勢い良くダークタワーの塊に突っ込んで行く。
ダークタワーの塊はアクィラモンの一撃で粉砕された。
そして全員のデジモンが退化し、一カ所に集まる。
「本っ当に、ごめん!!」
頭を下げて謝罪してきた京に大輔は戸惑う。
幼なじみがこんな風に謝罪した時などあっただろうか?
「いや、別にいいって。ちゃんと説明しなかった俺達も悪いしよ」
「そうですよ京さん。頭を上げて下さい。」
大輔とヒカリが言うと、京は頭を上げて賢に歩み寄る。
「賢君…助けてくれてありがとう…疑ってごめんね。今度は私が助けてあげるから!!」
「え?あ、ありがとうございます」
「テンパって逆に助けられるんじゃねえぞ」
「何ですって!?」
「2人共、落ち着いて下さい。井ノ上さん、あなたの気持ち。受け取りました。ありがとうございます」
穏やかな笑みを浮かべる賢に京は思わず赤面した。
「っ…(う…わあ…賢君って、こんな綺麗に微笑うんだ…)」
デジモンカイザー時代の雑誌などで見た作り笑いとは全然違う。賢の素の笑顔に京は見惚れてしまった。
「(なあ、
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