第38話:明かされる正体
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ながら言うヒカリ。
「冗談だってば…」
まさか冗談をここまで真に受けるとは思わず、タケルは引き攣り笑いを浮かべた。
まあ、自業自得だが。
「にしても、前は大輔君がヒカリちゃんに執着してたけど、今はヒカリちゃんが大輔君に執着してるって言うのは面白いね。残念だなあ、僕も一緒に冒険出来たら色々分かったのに」
「…っ、タケル君の意地悪…」
「僕だけ除け者にした仕返しだと思ってくれればいいよ」
「仕方ねえだろ、俺達だっていきなり向こうに飛ばされたんだからよ。誘いたくても無理に決まってるだろうがよ」
「分かってる。それじゃあまた明日ね」
「おう」
「…うん」
大輔とヒカリはタケルに別れを告げ、一度自宅に戻って田町に向かうことにした。
タケルはパソコン室に向かうと、重苦しい雰囲気がパソコン室を満たしていた。
「(うん、重苦しい。大輔君とヒカリちゃんには後で僕とパタモンにハンバーガーとか奢ってもらわないとね。)」
「(ねえ、タケル。滅茶苦茶重苦しい雰囲気だね)」
「(そうだね)さあ、京さんと伊織君もデジタルワールドに行こうか!!」
タケルが重苦しい雰囲気を振り払うように明るい声を出したのであった。
そして田町では、賢がワームモンを入れた鞄を持って帰路についていた。
「よっ!」
「賢君!!」
大輔とヒカリが此方に歩み寄り、賢も笑顔を浮かべて2人に向けて歩み寄った。
そして一乗寺家に到着し、母親に友達として紹介する。
「母さん、紹介するよ。僕の友達の本宮大輔君に八神ヒカリさん」
「「初めまして」」
会釈をしながら挨拶すると、賢の母は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「まあ!!賢ちゃんがお友達を連れてくるなんて…!!」
「へへ、賢には世話になってます!!」
「賢君にはいつも助けてもらっています。」
大輔もヒカリも笑みを浮かべてそう言うと賢も照れながら笑った。
「みんな、お腹空いてないかい?良かったら一緒におやつを食べようよ。母さん、悪いんだけど…」
「ええ、今用意するから少し待ってて頂戴ね」
嬉しそうにキッチンに向かって行く。
「いいお母さんだね」
「うん…悲しませてばかりだったから、今はどんな些細なことでも喜ばせてあげたいんだ。昔の僕には勇気が無かったから…父さんや母さんに真正面から話し合っていればきっと治兄さんも…」
「過去は変えられねえけど、未来をどうにかすることくらいは出来るって」
「そうよ賢君」
「…ありがとう、行こうか」
賢は大輔とヒカリを自室に案内し、母親が用意してくれたフルーツパウンドを味わう。
「美味しい!!」
優しい味にヒカリは笑みを浮
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