第38話:明かされる正体
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
離れ離れになり、多分二度と1つになりはしないだろう。
そして大事な物を失うのはあの忌々しいデビモンの件で痛いほど分かる。
「そっか、多分俺よりお前の方が賢のこと分かってやれるんじゃないか?俺は…大事な物を失ったことがないから…あいつの本当の悲しみに気付いてやれてないんじゃないかって思うし」
「そうかな?大輔君みたいに何も言わないで傍にいて励まして引っ張ってくれる存在って結構嬉しいもんなんだよ?」
「だといいけどな。じゃあ、タケル…悪いけど…京と伊織のこと…頼むわ。ほとぼりが冷めたら説明するから」
「分かった。京さんと伊織君のことは僕に任せて、君達は君達で頑張って」
「おう、あんがとな」
「ごめんね、タケル君。私達がちゃんと説明しなかったからこんなことになっちゃって」
「いいよそんなの。それじゃあまた明日学校で」
大輔達もゲートを潜って帰ると、パソコン室には京と伊織はいなかった。
「帰るか、送るよヒカリちゃん」
「ありがとう。それじゃあ、また明日ね」
「うん…また明日…頑張って」
今の自分に出来ることはほとぼりが冷めるまで京と伊織を守ることだとタケルは空を見上げながらパタモンと共に帰路についた。
そして翌日、偶々京と伊織と出会した大輔達だが、京は気まずそうに伊織は大輔達を睨みながら去っていった。
「うーん、伊織と京には刺激が強すぎたかもな」
「笑い事じゃないよ大輔君、僕にこんな滅茶苦茶重い雰囲気の場所に放り込むつもり?」
「頑張れタケル。苦労人キングのヤマトさんの弟のお前なら出来る」
「酷いよ大輔君!!僕と一緒に無限大な夢に向かって飛び立とうって誓いは嘘だったのかい!!?」
「あれ?俺お前にそんな誓いしたっけ?」
「タケル君、意味分かんないこと言わないで」
微妙な表情を浮かべる大輔とヒカリ。
「はああ…いいな、ヒカリちゃん。僕も大輔君の愛情が欲しいよ…!!」
悲痛な表情で言うタケル。
「「「「っ…!?」」」」
ド・ン・引・き…!!!!!
タケルの爆弾発言に大輔とヒカリは顔が真っ青になった。
「冗談だよ♪」
笑顔で言い放つタケル。
「悲しげな表情で言うなよ…!!」
「僕も本気で驚いたよタケル」
ブイモンとパタモンがドン引きしながら言う。
「あはは♪まあ、京さんと伊織君のことは任せて君達は一乗寺君と一緒に行きなよ…今じゃ、僕達より彼と一緒の方が動きやすいんじゃない?大輔君もヒカリちゃんもさ」
「…本当に悪いな。今度家に泊まりに来ねえか?ご馳走すんぜ?」
「え?いいの?」
「だ、大輔君!!駄目よ!?タケル君は大輔君の愛情を狙ってるのよ!!?」
タケルを威嚇し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ