第35話:帰還
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気合いを入れるジュンだが、それは大輔からすれば余計なことであった。
コンビニに行っていつもの雑誌を買って(京は今日は休みらしいためいなかった)帰宅したのだが、凄まじい悪臭に顔を顰めた。
「…………まさか!!」
急いで家に入り、キッチンに飛び込むとフライパンに暗黒物質を載せたジュンの姿があった。
「お帰りー。大輔、今日は私がオムライスを作って…」
「んじゃあ、味見してくれよ姉貴」
スプーンで一口分オムライス(と呼ぶのもオムライスに失礼な物体)を掬い、ジュンの口に放り込んだ。
「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!?…ガクッ…」
「作った本人すらダメージを喰らうのかよ…」
あまりの不味さに失神したジュンを見て呆れた表情を浮かべる大輔であった。
「でも大輔の姉ちゃんが作ったにしてはまだまともな方だよな〜」
D-3Xから出て来たブイモンがオムライス?を見つめながら呟く。
以前は鍋に穴が開いたり、ゴム手袋が溶けたりしたから単純に悪臭を撒き散らし、気絶するほど不味い程度ならまだ安心出来る物である。
「これマジでどうするか…捨てようにもこんな有害物質……そうだ!!」
大輔は何かを閃き、幾重にも封印(小型の古いタッパーに入れる→新聞紙で包む→小さい箱に入れる)を施し、明日学校に持って行くことにしたのであった。
そして八神家では、ヒカリの話を聞いた太一が複雑そうに聞いていた。
「大輔と一乗寺と一緒に未来のデジタルワールドに行って、そっちで1年間過ごしてきたのか?」
「うん、と言ってもパラレルワールドみたいだから、私達の未来がそうなるとは限らないみたい」
「ふうん…俺じゃない俺が育てたアグモンが高確率でブイモンが進化するデジモンにか…何か変な感じだな」
「やっぱりそう思う?」
「ああ、やっぱりアグモンはグレイモンのイメージが俺には強いからな…」
やはり慣れ親しんだ姿の方が印象が強いのか、それ以外の姿と言うのは違和感があるようだ。
「あっちのアグモン…アルフォースブイドラモンも格好良かったよ。神様に仕えて、可愛いお弟子さんが3人もいたんだから」
「へえ…見てみたかったな。そっちのアグモン…」
「向こうのマグナモンとテイルモンも私達を見て喜んでいたから、多分アルフォースブイドラモンもお兄ちゃんに会えば喜んだよ」
「そっか…大輔には礼を言いに行かなきゃな。俺の代わりにヒカリを守ってくれてな……後、一乗寺も許してやるか。ヒカリが世話になったようだしな」
「お兄ちゃん…ありがとう」
賢を許してくれた太一にヒカリは嬉しそうに笑みを浮かべる。
「それでお兄ちゃん、デジクロスは他のデジモンも合体させられるみたいだから、ア
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