第34話:並行世界との別れ
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
キリハは人間界に戻ったら一から勉強をし直し、事業を受け継いで、父親以上に発展させ、堕落している兄達を悔しがらせてやると言っていた。
大輔もラーメン屋になるためにマッシュモン達のような料理を得意とするデジモン達から学び、元の時代に戻った後も夢のために前へ進み続けるだろう。
自分も大輔やキリハのように夢へ進みたいのだ。
「今度は逃げ出さずに…真っ直ぐに追いかけて行きたい…!シャウトモン…お前みたいに…!!そして…いつか夢を叶えて、“俺は俺の夢のキングなんだ!!”って胸を張って言えるようになったら…!また一緒に冒険しよう…!!全員揃うのは無理かもしれないけど、夢を分け合った俺達クロスハートのみんなで…!!!」
「……………約束だぜ…!!」
「約束だ…男と男の…!」
シャウトモンは涙を拭いながら立ち上がる。
「…へっ…行きな!俺ぁ先に俺の夢を叶えてくらぁ」
「ああ!ボリューム最大で頼むぜえっ!!」
タイキも次元の道を通り、途中でクロックモンに導かれている大輔達と会い、笑顔で別れた。
そしてシャウトモンは待たせている仲間の元に。
「シャウトモン!」
「準備出来てるよ!」
「(分かってるさ、タイキ…!!世界の向こうまで響かせてやらあ…!!)」
舞台に立ち、シャウトモンは観客に向かって静かに語り始めた。
「これから、俺達のソウル・ブラザー達に歌を贈る。人間界に帰っちまうタイキ達と、タイキ達とは違う別の世界に帰っちまった大輔達にこの2つの歌をなあ!耳かっぽじって聞きやがれ!!!まず1曲目!!butter-fly!!!」
シャウトモンが叫ぶと観客達も叫び、シャウトモンの歌が響き渡る。
その歌は次元の道を走るタイキ達にも届いていた。
中学生となったアカリ。
1人、剣道の素振りをするゼンジロウ。
そして彼の元に来た天野姉妹と動物化したスパロウモン達。
父親の建てたビルを見上げるキリハ。
そして次元の道を抜け出して元の世界に戻るタイキ。
タイキとシャウトモンの脳裏に浮かぶのは、仲間と共にデジタルワールドを駆け巡った記憶。
「次行くぜえ!2曲目、ターゲット〜赤い衝撃〜!!」
2曲目…今度は過去の並行世界の過去へと帰る大輔達に贈る歌。
次元の道を通っていた大輔達は途中で賢とワームモンと別れて、自分達が飛ばされた場所に向かって突き進む。
この冒険で、強く成長した賢。
自分を理解し、受け入れてくれる存在を手に入れた彼は自分の罪にも真っ向からぶつかることが出来るだろう。
大輔もヒカリも数々の試練を乗り越えて心身共に強くなった。
2人はこれから先、何があっても互いに手を取り合って支え合って戦える。
時空の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ