第32話:絶望を希望に変えるために 中編
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るのに…小癪などと言う言葉は使いたくないぞ工藤タイキ君…本宮大輔君…!」
「「何とでも言ってくれ」」
大輔とタイキは笑みを浮かべながら距離を取った。
そしてXローダーとD-3Xによるネネの意識との接触をしていたキリハ達は暗い空間を漂っていた。
「何て暗い…悲しい空間なの…?」
「まるであの黒い海のようだ…」
「…ここは…?」
「どうやらXローダーを通して精神だけが別の世界を体験しているようだな。(差し詰めここは、天野ネネの夢の中と言ったところか…何とまあ、陰気な世界だ…)」
「あっ…!」
「コトネちゃん?」
「ヒカリしゃん、あっち!!」
コトネが指差した先には黒い影に拘束されたネネがいた。
「ネネさんだ!!急ぎましょう!!」
「ホアーっ!!姉しゃまーっ!姉しゃまーっ!!ご無事でちたか〜!!」
「ようやく迎えに来たぞ天野ネネ…!!」
「ネネさん、待たせてごめんなさい!!」
キリハ達は急いでネネの元に駆け寄る。
「さあ、早くこんな所から帰るでち〜!!」
「大輔君達も待ってます!!」
「今、大輔とタイキさんはバグラモンと戦ってます!!急ぎましょう!!」
「ああ!共にこの化け物を…」
「…れ…ない…」
「…!?」
ネネの言葉にコトネは目を見開く。
「私は…沢山…沢山…傷つけて…嘘を吐いて…一番大切な友達まで騙してその心を汚した…帰る所なんて…ない…」
「何を言う、君はっ…」
「姉しゃまが頑張ったからこの世界を救うチャンスが生まれたんでちっ!!」
「ネネさん、気をしっかり持って!!」
「…!?この感覚は…!?」
凄まじい悪寒を感じて振り返る。
「っ!!」
キリハ達も同じように振り返ると、黒い複眼の怪物がいた。
「彼女ハ…返サヌ…我ガ君ノ大望ノタメ…」
「まさかっ…シェイドモンかっ!?うおおっ!!」
黒い影に拘束され、動きを封じられるキリハ達。
「オ前達モ…ココデ我ガ夢ニ墜チルガイイ…」
「成る程…!貴様が彼女に悪夢を見せ続けていたわけか…丁度良い!貴様にも用があってここに来たからな…」
「君がいるのは寧ろ好都合だよ…!!」
「?…」
不敵な笑みを浮かべて言うキリハと賢にシェイドモンは訝しげな表情を浮かべた。
一方、タイキと大輔はバグラモンの攻撃で再び吹き飛ばされた。
そろそろ2人の体力は限界を迎えようとしていた。
「はあっ……はあっ…ぐっ……」
「うっっっっ…いっ……ってぇぇえええ…」
「天野ネネの意識はシェイドモンによって守られている。そこな4人の心も今に闇に飲まれよう…君達ももう…休みたまえ。最早苦しむ必
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