第32話:絶望を希望に変えるために 中編
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絶望を希望に変えるべく、ズィードミレニアモンの体内に侵入したタイキ達と大輔達。
「ぐっ…痛ててて…タイキさん、みんな大丈夫ですか?」
「な、何とか…ここは…?」
「どうやら侵入には成功したようだな…」
「…ああ…!」
「コトネちゃん?ああっ!?」
コトネの声に反応し、ヒカリが上を見上げた途端に声を上げた。
「X7…!!」
「インペリアルドラモン…!!」
「X7しゃん…インペリアルドラモンしゃん…」
大輔達も視線を遣ると壁の一部となり、身動き1つしないシャウトモンX7とインペリアルドラモンHFMの姿があった。
「この中で俺達を存在させるために、2人はパワーの殆どを使ってくれてるんだ…」
「だが、保って数時間だ!急ぐぞ!!」
「(待て大輔!!)」
「(お前も待ちなタイキ!!)」
マグナモンとシャウトモンの声が大輔とタイキの頭に響く。
「(これを持って行け、俺が若い頃に手に入れた剣…ロングソードだ。無いよりマシだろ)」
マグナモンが大輔に差し出したのは蒼を基調とした一振りの両刃剣。
名前の割に小さい気がするが、ブイモンの体格に合わせた刃渡りなので、ブイモンからすれば確かにロングだろう。
クロンデジゾイドの中でも軽量のブルーデジゾイドなので人間の大輔でも簡単に持てる。
「(俺からも餞別だぜ!持ってきな!)」
シャウトモンもまた護身用のために自身の愛用のスタンドマイクをタイキに貸す。
「「サンキュー!!」」
大輔もタイキも別次元のパートナーと自身のパートナーに礼を言いながら突き進む。
「それにしても気持ち悪いとこだな…」
「沢山のデジタル物質やデジモンが取り込まれてるんだ。謂わば沢山の魂がズィードミレニアモンの腹に収まってるようなもんさ…綺麗な場所でも違和感ありすぎだよ」
大輔の感想に賢が走りながらツッコむ。
確かに沢山の魂が強引に収められている場所が綺麗な場所では違和感バリバリである。
しばらく走ると大輔達のD-3XとXローダーの反応が強くなる。
「むむむ〜!こっちから姉しゃまの臭いがするでち〜!!」
「それ変態臭い。ネネさんのXローダーの反応が近い!ズィードミレニアモンの体の中でも機能が生きていて助かった…」
もしD-3XやXローダーの機能が死んでいたらネネを見つけるのに時間がかかっただろう。
大輔は自分達の運の良さに感謝しながら突き進み、そしてある場所を曲がった時、水晶のような物に閉じ込められたネネの姿があった。
「ネネっ…!」
「ネネさん…って、ちょっとヒカリちゃん?前が見えないんだけど?」
「見ちゃ駄目〜!!」
「ホアーっ!!なな何とあられもない
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