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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2284話
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もう1度だ」

 そう言いつつも、多分シミュレータではアムロの能力を十分に活かす事が出来ないだろうというのは、予想出来ている。
 クスコやマリオンとの訓練でもそうだったが、基本的にニュータイプというのはきちんとした相手……この場合は意思のある相手と戦ってこそ、その力を発揮出来るのだ。
 だが、シミュレータで戦う相手は、当然のように人ではなくコンピュータであり、その優れたニュータイプ能力を十全には発揮出来ない。
 もしくは人と戦っても実機での戦いのようにはいかない。
 結果として、シミュレータでの成績は悪いのに、実戦になると高い戦果を発揮するという不思議なパイロットが誕生する事になる。
 まぁ、大事なのは実戦である以上、シミュレータでは高い成績を出すのに、実戦では使えないというよりはよっぽどマシだとは思うが。
 とはいえ、全速力で月に向かっている以上、艦の外に出て実機を使った模擬戦を行うという訳にもいかない。
 実戦に慣れるという意味では、それが一番いいんだが……MSの補充部品にもあまり余裕がないのは間違いなかった。推進剤の類は、ルナツーでたっぷりと貰ったんだけどな。
 そんな訳で、結局シミュレータで訓練するのが最善の選択なのは間違いない。
 それから1時間程、俺達は訓練を続ける。
 本来ならもっと濃密な訓練をやってもよかったのだが、訓練で疲れ切っているところでシャアに襲われるといった可能性を考えると、そういう真似をする訳にもいかない。
 結果として、体力に十分余裕があるうち訓練を終わらせるという事になってしまう。
 ……こういう時、魔法球ってつくづく便利だよなと実感する。
 もっとも、それでも外での1時間は必要になるのだが。
 ともあれ、アムロの訓練を終えると他の面々の訓練にもちょっと顔を出し、シミュレータで俺と戦った時のシャアの動きを真似た疑似赤い彗星とも言うべきガンキャノンで、カイやガンタンク隊を相手に無双する事になる。
 考えてみれば、ガンキャノンも装甲は赤がベースになっているので、そういう意味でも擬似的な赤い彗星にはピッタリだったりするんだよな。
 ともあれ、結果として曲がりなりにもシャアと戦えそうなのはアムロだけというのがはっきりとした。
 まぁ、そのアムロもニュータイプの能力を完全に活かす事は出来ておらず、今のところガンダムというMSの性能に助けられての事なのだが。
 そして下手に後方から援護をしようにも、シャアとアムロの戦いはかなりの高機動戦になる可能性が高く、迂闊に援護とかをしようものなら、アムロのガンダムに当たってしまう可能性がある。
 そうならない為には、前もって集中攻撃する場所を決めておき、そこにアムロがシャアを誘き出すという方法か、もしくはいっそアムロ以外の面々はシャア以外にもいるだろう、パプ
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