暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2284話
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てないって事は、シャアにも勝てないという事を意味してるんだぞ」
「ぐっ、そ、それは……」

 痛い場所を突かれたといった様子のカイ。
 だが、すぐにカイの横で話を聞いていたハヤトが、何かに気が付いたかのように口を開く。

「そう言えば、イザークさんがシャアと互角って事なら、何で今まで名前を知られてなかったんです?」

 俺がエースパイロットだからか、それともアムロに勝ってるからか。
 ともあれ、ハヤトは俺に対して敬語を使ってくる。
 いや、元々ハヤトは礼儀正しい性格をしているから、元からか?
 アムロに対してだけは、色々と思うところがあったみたいだが。

「あ、そう言えば。……ルナ・ジオンに所属する前はどこにいたんだよ?」

 こちらを探る視線が、カイから向けられる。
 だが、俺はそれを聞き流し、アムロに先程のシミュレータで気が付いた事を教える。

「こっちの動きを読むのは結構上手いと思うが、そこから行動に移すのが一拍遅い。だからこそ、俺が行動している時にあっさりと回避されるんだ」
「え? あ、はい」

 カイの言葉を無視していきなり話を始めた為だろう。アムロは最初戸惑った様子を見せていたが、それでもすぐに納得した様子を見せて、真剣に頷く。

「ちょっ、おい、イザーク!」
「今のお前達に必要なのは、俺がルナ・ジオンに所属する以前にどこにいたのかといった事を考えるんじゃなくて、シャアとの戦いで生き残ることじゃないのか?」
「それは……」
「分かったら、さっさと自分の訓練を始めろ。ここで訓練が面倒だから、辛いからといった事で楽をすれば、それは最終的にお前達の死……そして、ホワイトベースの撃沈という結果になるんだ。それを望んでいる訳じゃないんだろ?」

 いっそ、俺がここに来る前はプラントにいたと言おうかとも思ったが、それで話が通じる筈もない。
 いやまぁ、俺じゃなくてイザークが以前プラントにいたというのは、間違いのない事実ではあるのだが。
 そんな風に考えつつ、俺はアムロに色々と教え込んでいく。
 カイ、ハヤト、そしてリュウといった面々もまた、今はとにかく自分の出来る事をやった方がいいと判断して、自分の訓練に戻っていった。

「さて、じゃあ俺達も本格的にやるか。シャアが出てきたらお前が戦うんだから、遊んでいられるような暇はないぞ」
「……分かってますよ」

 少しだけ不満そうな様子のアムロ。
 普通に考えて、現状で自分が成長する必要があるというのは分かっているのだろうが、それでもやっぱり戦えば負けないだろう俺が実戦に出ないというのは、面白くないと思ってもしょうがない。
 なので、取りあえず不満そうなアムロに対しては、特に何も言うつもりはない。

「なら、今の反省をしっかりと活かして、
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