第31話:絶望を希望に変えるために
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近くまで到達した時、アカリの目から止め処なく涙が流れた。
「(タイキ…みんな…どうか…どうか無事で…!!)」
涙を流しながら手を組み、大切な少年と苦楽を共にした仲間達の無事をアカリは祈るのであった。
「後少しでズィードミレニアモンに接触するぞ!!」
「Hey、ブラザーズ。突入だぜえ!!思い残すことはねえかぁ!!?」
「思い残すこと?そりゃあもう…」
「大有りだ、こん畜生っ!!!!」
「やらなければならないことだって山積みだしっ!!」
「意地でも生きて帰ってやるっ…!!!」
「生きて、元の世界に帰るんだからっ!!!」
大輔、タイキ、賢、キリハ、ヒカリの順で叫ぶ。
コトネはテンションが上がってはしゃいでタイキに抑えられている。
「っしゃあーっ!!行くぜオラーーーッ!!!!」
「これで最後だ。後悔しないよう、全力全開で行くぜーーーっ!!!!」
「オール・オメガ・ザ・フュージョン!!!」
「バリア展開!!!」
シャウトモンX7は全身にオーラを纏い、インペリアルドラモンHFMは全身にインペリアルドラモンHDM時に展開していた防護壁を全身に纏ってズィードミレニアモンに突撃していった。
残されたメンバーは…。
「やれやれ、結局全て若者達だけに任せてしもうた…せめてこの老兵もマグナモンのようにデジクロスして連れて行ってもらえればなあ…」
「まあまあ、そこは仕方がないよ!マグナモンとテイルモンは別次元とは言え、彼らのパートナーだし、デジクロスってのはただ強いデジモンをゴタゴタくっつければ良いってモンじゃないらしいしね」
クレニアムモンの言葉にアルフォースブイドラモンは苦笑しながら言う。
「美しい仲間の絆が無限のパワーとなるのです。ラララ〜♪」
「それより今の波動は…」
歌って踊るロードナイトモンをスルーしてアルフォースブイドラモンはドゥフトモンを見遣る。
「ああ、やはり彼は我らが盟友、オメガモンの因子の一部を受け継いでいる可能性があるな。であれば…やはり彼はもうこの世には…」
「ああ…あのタクティモンの強さを見たとは言え…彼が負けるなんて俄には信じられないけどね…(それにしても大輔のゴーグルは彼の物にそっくりだ…それにヒカリの名字…八神……もしかしたらあの2人は、君の関係者なのかな…?太一…)」
かつてデジタルワールドを共に冒険したアルフォースブイドラモンのパートナーの姿が脳裏に浮かぶ。
所々思い出せない部分があるが、彼と交わした会話は今でも忘れたりしない。
シャウトモンX7とインペリアルドラモンHFMはズィードミレニアモンの体内へ侵入するのであった。
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