第31話:絶望を希望に変えるために
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感じだが。
「いや…この戦いが終わった後、どれくらい人間界とのデジタルゲートが安定しているか分からない。念の為、アカリとゼンジロウは先に人間界に戻っていてくれ!」
「「!?ええっ…!!?」」
「確かにX7とインペリアルドラモン。俺達ジェネラルは全員突入する必要があるが…それ以外のメンバーは少ない程いいんだ。ズィードミレニアモンに吸収されずに維持しなければならない情報は少ないほどいいからな。」
「X7とHFMの超パワーならアカリさんやゼンジロウさんがいても大丈夫かもしれないけど念には念を入れてです。すいませんけど…」
キリハがアカリとゼンジロウに説明し、この作戦の失敗は許されないため、ある程度個人の気持ちを尊重してくれる大輔すらアカリとゼンジロウの参加を許そうとはしなかった。
「っ!けど…!!お…俺達だってXローダーを…!!」
「Xローダーの力の一部を使ってデジモンを進化させることは出来たけど…デジクロスが使えるジェネラルになった訳じゃないんだ。クロス・コードってのは先天的な物みたいだからな」
「で…でも…!!そんなっ…!せっかくここまで一緒に冒険してきたのに…!!」
目に涙を滲ませながら言うアカリに胸を痛ませながらも、タイキはアカリの肩に手を置いて、ゆっくりと口を開いた。
「アカリ…これから始まる最後の戦いで…本当にどうしようもないくらいピンチになって追い詰められた時…お前が傍にいたら“まあ、ここで終わりでも良いか”とか馬鹿なこと考えちまうかもしんない。アカリには俺の帰りを待ってて欲しいんだ。その…帰ったらアカリに伝えたいことがあるんだよ…」
きっかけはヒカリの言葉が最初だった。
ヒカリの言葉でアカリを見る目が変化したことでタイキのアカリに向ける感情が“大切な幼なじみ”から“大切な女の子”に変わったのだ。
無茶ばかりする自分を献身的に支えてくれる彼女が大事だからこそ、絶対にズィードミレニアモンを撃破し、未来を手に入れたいのだ。
だから…彼女を連れて行くわけにはいかない。
「タイキ…」
「その…伝えたいことがあるから、待っててくれよ。必ずアカリの所に…絶対に帰るからさ……」
「…うん、約束よ…必ず帰ってきて…!!」
「おう…!!…ん?」
視線を感じて2人が振り返ると意味深な笑みを浮かべているのが数名、赤面しているのが数名いた。
「若いって言うのは良いなアルフォースブイドラモン」
「うん…青春だなあ…」
「ふん、腑抜けめ。ようやく覚悟を決めたか」
「そうですねえ、キリハさん。ヒカリちゃんの暴露から…本っ当に長かったですねえ…」
マグナモンから始まってアルフォースブイドラモン、キリハ、大輔が呟く。
「「2人共可愛い
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