第30話:ズィードミレニアモン
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モン…!!!!」
ジジモンがズィードミレニアモンを見上げて驚愕する。
「知ってるの長老様!?」
「デジタルワールドの各地に細々と伝わる災厄の伝説じゃ…その莫大な情報質量であらゆるデジタル物質を吸収し…重力や時間すら操って、遂には世界そのものを滅ぼしかけたと言う…激しい戦いの末、息絶えたミレニアモンの暗黒の魂が永い時の果てに蘇生した姿じゃとも言うが…バ…バグラモンめ、肥大したダークナイトモンとミレニアモンを融合させることによって無理矢理作り出してしまいおった。」
尋ねたリリモンの問いに答えるようにジジモンはズィードミレニアモンの伝説と、誕生した理由を説明した。
「バグラモンとシェイドモン…ネネさんはどうなったの!?」
「分からん…じゃが…既に奴に飲み込まれてしまったかも知れん…」
「そ…そんな…!」
「(赤黒の双頭竜…ズィードミレニアモン…!!皇帝バグラモンはホメオスタシスの予言を知っていたのだろうか…?まるで運命が予言をなぞるのを望んでいるようではないか…!!)」
「うむ!こうしちゃおれん!!ここは落ち延びて事の次第をタイキ殿と大輔殿に報告せねば!!さあ、皆の衆、張り切って敗走しましょうぞ〜っ!!」
「あんたってば落ち延びられればホンット何でもいいのね…」
嬉しそうなオチムシャモンにリリモンやウィザーモン達は最早、呆れるしかなかった。
「でも確かにバグラモンとダークナイトモンにも色々因縁があったみたいだし…バグラモンも最初から世界を滅ぼすことが目的じゃなかったようだし」
「シェイドモンがバグラモンの回し者だったこととか…ここで起こったことは奴を倒すための何かのヒントになるかも知れないっシュね!」
「!!」
マッシュモンの言葉によって何かに気付いたウィザーモン。
「(今のズィードミレニアモンはあくまで強制デジクロスによって作り出されたデジクロス体…!!ならば…まだきっと手の打ちようはある…!!)」
「キルルルルル…」
ズィードミレニアモンの左の赤い頭部がウィザーモン達に向けられた。
「「な…何かこっちのこと見てるっシュよおお〜っ!!?」」
片方の赤い竜の口に凄まじい高密度のエネルギーが収束していく。
「わ…わしらのことを排除する気かっ…!?」
「(いかん…!!ここで我々が全滅するわけには…!すまないテイルモン、マグナモン…!!)」
ズィードミレニアモンの赤い竜の口から眩い光が放たれた。
「ひえーっ!!ななな、何か撃ってきたーっ!!!?」
「みんな一カ所に集まれ!!」
ウィザーモンが叫び、リリモン達は一カ所に集まる。
それを見たウィザーモンは杖をリリモン達に向け、風を集めていく。
【へっ!?】
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