第29話:EX6とHFM
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ぎなかった。
「ソソ…ソンな物はドどうでも…いい…ナなな名前などイらない…チチ力をヲ…チカラを…私ニッ…ヨこせッ…!!ヨコ…?…」
力を貪欲に欲するダークナイトモンの姿はあまりにも哀れである。
バグラモンの目から涙が一筋流れた。
「それが答え…長く長く続いたこの巡り合いの戦いの答えか」
「(な…ミ…ダ…?)」
「今の時代の人の魂は呪われた業を克服出来なかった…そういうことなのだな。君とインペリアルドラモンの戦いを見ていた時から…薄々感づいていた…最早、我々が彼らのようなポテンシャルを持てないことを…」
バグラモンの涙を見たダークナイトモンは自分に脅えているのだと勘違いし、上機嫌になる。
「フヒ…!ヒヒヒヒヒ!!おっ…脅えているのだなっ!!ここッ…この私にっ…ヒヒヒ!イい今に取り込んでデヤヤ…しっ、シェイドモ…」
「シェイドモン」
ダークナイトモンの言葉を遮るかのようにバグラモンがシェイドモンの名を呼んだ。
「長きに渡りご苦労だった。現時点を持って君の任を解く」
「…?…」
「はい」
バグラモンの言葉を理解出来なかったダークナイトモンだが、シェイドモンはバグラモンの言葉を聞いて頷いた。
「!?…?…シェイドモ…」
「どんな無体な仕打ちにも耐えて君に仕えるシェイドモンを不思議には思わなかったのだろうな…傲慢もまた君に課せられた業の1つだ。Xローダーの知識やシェイドモンの幼生は君の可能性を確保するために私が与えたのだ。…それが誰によって齎されたのかも、最早君は覚えていまいが…」
バグラモンの隣に現れたのはダークナイトモンの忠臣のはずのツワーモンであった。
「デジタルワールドは…電子的なデータを介して人の心に照らし出され…認識されるもう1つの宇宙だ」
「!?…?…!?…」
「そしてダークナイトモン。我が弟よ…君は人の絶望の心をその魂に反映して生まれたのだ。私は人がその絶望を…未来への虚無感を克服しうるかを試すために、Xローダーを作り…素養ある人間を召喚し、絶望と希望の相克の舞台を演出した。」
「!何だと…!!(Xローダーをバグラモンが…!!?)」
それを聞いたウィザーモンが驚愕するが、そんな彼に構わずにバグラモンの話は進む。
「然して…答えは出た。君の勝ちだダークナイトモン。いずれ人の絶望を映し出して…このデジタルワールドも今以上の狂気と…恐怖と汚濁にまみれた世界に成り下がろう…その前に…」
シェイドモンのダークネスローダーが光り輝く。
「デジタルゲート・オープン!!」
「いざ…!!呪われし未来との決別をっ…!!!」
空間の歪みから何かが姿を現す。
それはかつてレインゾーンでタイキ達にデジタル空間に
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