第29話:EX6とHFM
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次はタクティモンを…」
「駄目だ。タクティモンとの一騎打ちを邪魔しちゃいけない。男と男の真剣勝負をな。俺達は…」
「ああ…」
インペリアルドラモンHFMはこちらに迫り来るムゲンドラモンとキメラモンの軍団を見遣る。
「邪魔者を全て倒す!!」
インペリアルドラモンHFMは力を解放し、無粋な邪魔をするキメラモンとムゲンドラモンの軍団の殲滅に向かうのであった。
そして大魔殿でも変化が起きていた。
インペリアルドラモンHDMによって瀕死の状態だったダークナイトモンがリリスモンを強制デジクロスで取り込み、息を吹き返したのだ。
「グフッ…!グブフフフッフフフフ…とト取りェ込んだ…!マま魔王リリスモンささえも、こ、この体に…!!」
前以上に言葉を言えなくなったダークナイトモン。
インペリアルドラモンHDMに与えられたダメージは完全に治ってはいない。
しかし、無理な強制デジクロスによって最早痛覚すら麻痺してしまったのか、平然としている。
「ヒヒッ…ヒハハハ、力だ…力が湧き上がる…!!ナ何でも壊せる…!!誰でも殺せるっ…!!!」
「な…なんと言うことだ…!!あれだけのダメージを受けていながら、リリスモンを取り込んだだけで…いや…もう痛覚すら失っているのかもしれない…」
あらゆる力が混ざり合ったダークナイトモンを見て、ウィザーモン達は戦慄している。
「ももっ…最早、何人も我をオ侮らぬ…!サ、蔑まマれることも…オ…脅かされることもも…無い…!!ヒッ…ヒヒ…!!アッ、アアア…こ、この世に生を受け…ココッ…これ程穏やかな心持ちになったことが今まであっただろうか?」
今までの人生を思い返したダークナイトモンは涙を流しながら言う。
「こっ…皇帝陛下、逃げなされーっ!!あなたまで取り込まれればもう奴を止めることが出来なくなるっ…!!」
オチムシャモンが見かねて叫ぶ。
バグラモンがダークナイトモンに取り込まれれば、最早誰も止められなくなる。
「ササ…サア…お前も私にト取り込まれるがいい…共にこの平穏をキョキョ享受しようぞォ…」
その言葉はまるでバグラモンを知らない者のように言っているように聞こえた。
「君は…私が誰なのか分かるかね?」
バグラモンの問いにダークナイトモンは…。
「…!?ダ…ダ…レ…」
バグラモンが自身にとって何なのか分からないようだ。
少し前まで兄と呼んでバグラモンのことを。
「自分の名前を…覚えているかね…?」
「?…ナ…ナマ…ナ…マ…エ…」
度重なる強制デジクロスによって自分の名前すら思い出せない状態となってしまったようだ。
しかし、今のダークナイトモンにとって自身の名前などどうでもいいことに過
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