第26話:憤怒 中編
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安定しておりません。今また魔王級デジモンを取り込めば殿下の自我が…」
「五月蝿いっ!!」
「!!」
シェイドモンの警告を無視して、その体を握り潰そうとするダークナイトモン。
その姿にかつての冷静だったダークナイトモンの面影は全くない。
「自我っ…自我だとっ!!?ごっ…こっ…これから私が手にする栄光と比べてそんなものにどれ程の値打ちがあるというのだっ…!!」
「かはっ…!あっ、あぐっ…」
「貴様などダークネスローダーに付属する部品に過ぎんのだ!!物が口答えするな…!!!」
「かはっ…!はっ…はい…」
そして、ただ黙ってその光景を見つめ、表情を全く崩さないバグラモン。
力に溺れて変わり果てた弟の姿を見てバグラモンは何を思ったのだろうか…。
「なっ…何よあれ、タイキ達の話よりキャラがぶっ飛んでるわよっ!?」
「無理なデジクロスを重ね過ぎて自我が崩壊しかけているんだ…!!(あんな奴がデジタルワールドの覇権を握ればバグラ軍どころの脅威ではない…!!と…止めなければ!!だが、我々の力では…)」
そう、ブラストモンを取り込んだ時点で最早ダークナイトモンは並みの魔王級を超えている。
そんな相手にウィザーモン達が挑んだところで結果は分かり切っている。
解放されたシェイドモンが強制デジクロスのためにダークネスローダーを構えた時であった。
「来る…」
「「!?」」
今まで無言だったバグラモンが声を発したことにダークナイトモンとシェイドモンが振り返った瞬間、壁に亀裂が入った。
「弟よ…君が怒らせた…地獄からの鬼が…!!」
亀裂が入った壁の向こう側から放たれている鬼のような憤怒の気配にバグラモンが汗を一筋流した。
「「ダークナイトモーーーーンっ!!!!」」
次の瞬間、壁が吹き飛び、憤怒の表情を浮かべた大輔とインペリアルドラモンHDMがダークナイトモンに襲い掛かるのであった。
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