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ロキを愛する冒険者がいるのは間違っているだろうか
第二話ダンジョンの洗礼
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なんでな」

「流行りですか。
まぁ本体の命に逆らう気はありませんが」

そう言いながら分身体は、飛翔の持っている荷物を全て担いで、最後にオラリオにいるある少年を彷彿とさせるそのウサギの面を被る。

「よし、準備はできたないくぞ」

分身体の準備が整うを待っていた
飛翔はそれが終わると上層目指して駆け出す。

「本体待ってくださいぃ〜」 

重い荷物を持ちながら、分身体は
その後を追っていく。


「ぶもぉぉー??」 
「ヴォォー」
「グルルゥ」

モンスター達の多種多様な叫び声や
吠え声が洞窟内に木霊する。

「参ったな」

目の前に立ちふさがった複数のモンスターを見て飛翔は困った顔をした。

ここはダンジョン十五階層。
16階層で地上への帰還を決めた
飛翔は16階層では戦闘をせずに
来れたが、この十五階層でモンスターの集団と出くわしてしまったのだ。
数はミノタウロスが1、ヘルハウンドが5、そしてブルーオークが2体である。

(全部で9体、数は多いが
挟み撃ちにあってないだけ救いか
)
ミノタウロス、この十五階層から
出現するレベル2にカテゴライズ されるモンスターだ。
筋骨隆々の体に牛の頭の化け物で
以前何回か上層に現れて、下級冒険者を恐怖のどん底に落とした。
レベル2の飛翔と言えども容易な
相手ではない。
次にヘルハウンドは子牛くらいの
大きさの犬型モンスターだが、
この中層ではミノタウロスより
注意しなくてはならないモンスター。
別名放火魔(バスカビル)と呼ばれ
13、14階層のほとんどのパーティー全滅の原因になっている
モンスター。
最後のブルーオークは上層に現れるオークの上位種で一応レアモンスターに位置付けられている。
ドロップアイテムのお肉が物凄く
美味しいそうなのだが、あまり市場に出回らない。
無論飛翔も食べた事はない。

(ヘルハウンドとミノタウロスとは
厄介だな。
どちらも地上へ進出したものとは
戦った事はあるが)
飛翔はスサノオファミリアにいた時に戦った事を思い出すがすぐにやめる。
相対していて、受けるプレッシャーの桁が違う。
あまり参考にはならない、別物と思ったほうがいい。

「ガウッ??」

戦いの火蓋を切ったのはモンスター達。
先手必勝とばかりにヘルハウンドが
口から炎を吐きだす。
バスカビルと称される、数多の
冒険者パーティーを全滅に追いやった猛火が飛翔を火葬にするべく
襲いかかる。
その火線は全部で5つ。
一直線に五つの火球が縦列に並んで飛んで来る。

「本体??」
ヘルハウンドの炎の熱さに、手で
顔を被いながら、分身体が本体に危機を知らせる。

「大丈夫だ」
分身体
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