十九 開演のブザーが鳴る
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リとデイダラとは真逆の方向へ向かったのを確認しつつ、ナルトは改めて草原のほうを遠目で窺った。
我愛羅の傍で歓喜するナルの笑顔を微笑ましげに眺める。
彼女の喜びを我が事のように思いつつ、直後、ナルトは顔を引き締めた。
デイダラとサソリが自分の許へ辿り着くのにまだ時間がある。
双眸を閉ざしたナルトは【念華微笑の術】を発動させた。
この術は、山中一族の術に近い一種のテレパシーによるもの。
その術を用いて、彼は現在【根】に潜入している彼らに連絡を取る。
『約束の天地橋。それまでの十日間が勝負だ』
脳裏に響くナルトの言葉を受け取って、相手が息を呑む。
『大蛇丸とダンゾウ…どっちに転んでも殺されそうだな』と苦笑雑じりの返答を聞き流して、ナルトは淡々と言葉を続けた。
『準備はいいか?────左近・右近…鬼童丸』
それは、新たな計画の始まりを告げる一言だった。
開演のブザーが鳴る。
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