第25話:憤怒
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ドラモンが胸中で呟く。
「うんうん、いいなあ青春だなあ。みんな色々な生き方を探し求めている…僕も若い頃を思い出すよ。君もそう思うだろマグナモン?」
「まあな…今でこそ大分落ち着いたけど、昔は俺も無茶苦茶やったもんだ。」
しみじみしながら言うアルフォースブイドラモンにマグナモンも同意する。
「あんたは今でも無茶苦茶でしょ」
「黙れハツカネズミ。下水道に叩き込むぞ」
「マグナモンはともかくアルフォースブイドラモンは今でも充分子供っぽいと思うけど…」
テイルモンと喧嘩をする時を除けば物静かなマグナモンと比べればアルフォースブイドラモンはまだ子供っぽい部分がある。
「もっと若い頃もあったの!ロイヤルナイツになる前はパートナーと一緒にそりゃあ色んな冒険をして…一度や二度世界を救ったりしたもんさ!」
胸を張りながら言うアルフォースブイドラモン。
「またまたそんな大袈裟な…」
「大袈裟なんかじゃないですよぅ!!そのくらいの大冒険の末、その信念と実力を磨き抜いた者でないとホメオスタシスはロイヤルナイツとして選ばないんです!!お師匠様達は本物の勇者なんですよ」
「フフフ…」
「おい、そのにやけ顔とピースは止めろ。そろそろいい歳だろお前も」
にやけながらピースするアルフォースブイドラモンにマグナモンがツッコむ。
「とにかく、ロイヤルナイツはここを含めた数々の並行世界のデジタルワールドの中でも信念と実力を極限まで磨き抜いた聖騎士のみ選ばれる。こいつは並行世界の八神太一…つまりヒカリの兄貴のパートナーデジモンだったんだよ」
「太一さんの!?」
「お兄ちゃんの!?」
「「パートナーデジモン!?」」
アルフォースブイドラモンの正体の衝撃の事実に大輔とヒカリが驚愕する。
「ウォーグレイモンじゃないわけ?」
「こいつはな、テイルモン。デジモンがゲームとして普及されていた世界でアグモンがバグ進化を起こして本来なら高確率でブイモンから進化するはずであるエクスブイモンの派生種であるブイドラモンに進化して今の姿に進化したらしい…本人は何故かもうアグモンとかブイドラモンだった頃なんて覚えてないけどな。」
小声でアルフォースブイドラモンの正体を大輔とヒカリとヒカリのテイルモンに教えるマグナモン。
「じゃあ、アルフォースブイドラモンは並行世界のアグモンなの?」
「そういうことになるな、八神太一とその他の奴らと共に世界をこいつは救った…俺もだけどな」
ヒカリの問いにマグナモンは肯定し、アルフォースブイドラモンは目を細めた。
「そう…この戦争の前にもデジタルワールドは幾度も大きな危機を迎え…そしてしばしば今回のように人間の子供の力を借りて乗り越えてきた
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