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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第16話
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【視点:朱菜】



リムル様が豚頭魔王(オークディザスター)を倒した翌日早朝。シス湖湿地帯の南西にある森の広場で戦後処理の会議が行われることになりました。

参加者は鬼一族からは私、お父様、お兄様、白老、紫呉、蒼月の6名。大鬼族(オーガ)からはリグルさんとゴブタさんの2名。紫苑と蒼影を含む他の鬼一族や大鬼族(オーガ)の人達は一足早く里に帰還して貰うことになりました。

蜥蜴人族(リザードマン)からは首領さんと親衛隊長さん、親衛隊副長さんの3名。駄蜥蜴(ガビル)部隊と行動を共にしていた子鬼族(ゴブリン)からも3名が参加。

豚頭族(オーク)からは豚頭将軍(オークジェネラル)、もしくは豚頭親衛隊(オークエリート)らしき代表者が10名。当然、森の管理者である樹妖精(ドライアド)のトレイニー様も参加しています。

というか、豚頭族(オーク)達の様相が凄いことになってます。これから一族郎党皆殺しにされるんじゃないか、と戦々恐々としている感じです。

実際の所、そうされても文句を言えない立場なんですが、リムル様の人の良さから考えると無用な心配になるでしょう。

もし、リムル様が豚頭族(オーク)の現状を知った上でその罪を問う方なら、問答無用で襲い掛かった前科のあるお父様達は今頃全員捕食されているでしょうから。

………あら?お父様達が何故か身震いをしました。どうしてでしょう?この場は日差しがいいので特に肌寒くも無いのですが……。あっ、そろそろ戦後処理の会議が始まりますね。


「あー……。各種族の代表者も揃って名有り(ネームド)は自己紹介を終えたことだし、これから戦後処理の会議を始めたいと思う。と言っても、俺自身こういった会議の経験が無いから俺の考えだけを話そうと思う。
で、俺が話し終えた後に、話の内容で意見等があれば言ってくれ。……まず最初に言って置きたいことなんだが、俺は豚頭族(オーク)の罪を問うつもりはない」
「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」
豚頭族(オーク)に同族を喰われてる紅麗達や蜥蜴人族(リザードマン)達からすれば納得できないことだろうけど、豚頭族(オーク)が侵略行為に至った原因と現在の状況を聞いてくれ」


そして、リムル様の口から語られる豚頭族(オーク)の行動の原因と現状。その内容を端的に述べると豚頭族(オーク)王国オービッグで大飢饉が起こり、同胞を生かす為に奔走していた豚頭魔王(オークディザスター)が魔人ゲルミュッドに利用されたというものでした。


「「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」」
「無論、種族の存続が危うくなる大飢饉に襲われたからといって、他種族を文字通り喰らっていいという訳じゃない。だが、|豚頭族《オ
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