機動戦士ガンダム
2282話
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い避難民も当然感じてしまう。
いや、俺達のように戦いに関わる者であれば、それこそ実際に戦いがどのように進むのかを理解しているので、必要以上に恐れるといったことはない。
だが、避難民は直接戦いに参加していないだけに、赤い彗星という異名に対する強いプレッシャーが与えられる事になる。
だからこそ余計に赤い彗星という名の幻影に踊らされてもおかしくはなかった。
真っ直ぐ赤い彗星が待ち構えている場所に向かうのが正しいのかと言っても、それはそれで微妙な感じだが。
俺なら赤い彗星に勝てるが、このUC世界においてアクセル……いや、イザークとシャアでは知名度が大きく違う。
それがこの場合は大きい。
俺が勝てると言っても、とてもではないが避難民には信じられないのだ。……今の俺は10代半ばの姿なんだし、前回の戦いで俺が有利に戦っていたところを見ていた訳でもないので、避難民が不安に思うのはしょうがないのかもしれないが。
「ホワイトベースがどんな進路をとって月に向かうのかってのは、それこそ俺達じゃなくてブライト達が決めることになるんだろうけどな」
「あ、それですけど。あのリード大尉って人、本当に大丈夫なんですか?」
ハヤトのその言葉に、その場にいた全員の視線が集まる。
……アムロが何だか微妙な表情をしているのは、俺やブライトと一緒にシーマからリードがどのような人物なのかというのを聞いたからだろう。
タカ派にすり寄っていた、無能。
色々と表現の仕方はあるが、一番分かりやすいのはそれだろう。
「その、何だ。大尉になるくらいなんだから、無能という事は有り得ないだろ」
同じ連邦軍のリュウがそうフォローする。
幸い……という言い方はどうか分からないが、まだリードがホワイトベースに乗艦したばかりで、その性格はあまり知られていない。
本人もブリッジにいる事が多く、格納庫に来たりはしないのが、この場合は大きいだろう。
もしリードが格納庫に来ていたりしたら、色々と問題を起こしていたのは多分間違いない。
もっとも、格納庫を始めとして他の場所が被害を受けていない代わりに、ブリッジでは色々と被害を受けている可能性が高いのだが。
とはいえ、俺やメリルはルナ・ジオンの人間であるというのは知られている以上、リードも何か理不尽な事を言ってきたりといった真似は出来ない。
ルナツー占領の一件で、ルナ・ジオン軍の力を心底から思い知っているのだから。
ちなみに、今回のルナツー占領という事態を招いた最大の原因たる、タカ派の面々に関しては……うん。まぁ、取りあえず生きているだけ良かったんじゃないのか?
ただ、ルナ・ジオンも南極条約に加入するように求められそうな気がしないでもない、という感想を抱いたのは間違いない。
「ブライ
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