第15話
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【視点:リムル】
「時間を掛けた攻撃で耐性を獲得されるなら短期決戦だ。同じ捕食系技能持ち同士、捕食で勝負を決しようじゃないか」
攻撃すればする程に耐性を獲得していく豚頭魔王との戦いでは、いくら尾獣チャクラモードの朱菜でも殺しきる手段は限られてくる。
耐性系技能を凌駕する攻撃を与えた結果、無効系技能を獲得される危険性もある。恐らく、尾獣チャクラモードの朱菜が確実に豚頭魔王を仕留められる手段は塵遁か、須佐能乎の十拳剣、尾獣玉くらいだろう。
六道仙人モードなら求道玉や共殺の灰骨で仕留めることもできるだろう。だが、蒼月の報告では何者かがこの戦いを覗き見ている。
ゲルミュッドが十大魔王の誰かの手先なら、覗き見ているのは高確率で魔王の誰か。もしくは魔王の幹部と考えるべきだろう。
ならば、うちの最大戦力である朱菜の力は極力晒さない方がいい。晒した結果、複数の魔王が手を組んで襲ってきたりしたら厄介だしな。
あっ!どうして俺が六道仙人モードのことを知っているのかというと、月読の幻術空間で見せて貰ったことがあるからだ。紅麗や穂乃花、紅丸達も知ってるぞ。
さて、豚頭魔王に無効系技能を獲得させること無くどうやって仕留めるかだが、前言通り捕食勝負を仕掛ける。
一応言って置くけど、考え無しに捕食勝負をする訳じゃないぞ。朱菜と蒼月が言い合い(?)をしてる間に『大賢者』に豚頭魔王が『捕食者』への耐性を獲得できるか聞いてみたんだよ。
結果、捕食系技能は物理攻撃系の耐性技能や無効技能で防ぐことはできず、また捕食系技能を防ぐ手段は被捕食側の魔素量が捕食側の魔素量より上でなければ不可能ということだ。
豚頭魔王の魔素量は俺の2分の1以下なので捕食できるらしい。ちなみに、現時点での俺の4倍以上の魔素量があるヴェルドラに『捕食者』を使えたのは本人が抵抗しなかったかららしい。
そう。今の俺なら豚頭魔王に『捕食者』を防がれる心配が無い。だが、相手も下位互換とは言え捕食系技能である『飢餓者』を持っている。
互いに捕食し合うとなると、互いの魔素と技能の奪い合いになるからな。豚頭魔王の魔素が増えて、捕食効率が下がる可能性があるので、その点を『大賢者』は心配していた。
けど、俺には特殊技能『|妖怪仙人《ヨステビ
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