第19話:ゴチャゴチャ
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言うことは、デジタルワールドからは一部のような扱いを受けているのだろう。
「寧ろデジタルワールドの方が君達の宇宙を包括する更に上位の構造である可能性が高い…仮に君達の宇宙全てを演算処理のリソースとして用いても処理出来る情報量ではないということだ。」
「な…何か言ってること難しくてよく分かんないんですけど!」
「まあ、流して流して、私もよく分かってないし、要点は後でちゃんと纏めてくれるわ。」
アカリが冷や汗を流してテイルモンに尋ねるが自分にもさっぱりとのこと。
「それでお前さん、人間界に行って何しようってんだ?」
「僕はこの世界がデジタルワールドと呼ばれていること自体にこの不思議のヒントがあると思っている。この世界が人間のイメージや想像力の影響を強く受けているのは間違いないのだ。いや寧ろ…有り様全てを定められていると言っても過言ではない。僕は是非一度、実際に人間界に行ってこのことを調査してみたい!このことは単に学術て意味だけでなく、この世界が多くのゾーンに分裂してしまった理由やそこから起こった戦乱を解決するヒントを得るチャンスなのだ!」
「…成る程ねえ…確かにそのうち一度様子を見に行こうと思ってたけど…」
「けどバグラ軍のことはどうすんだよ!人間界を調べる間、ジェネラルがいなくなるのはまずいんじゃねえのか?」
「でちたらあたちが残りましゅ!」
「コトネ!」
シャウトモンの尤もな発言に応えたのは最年少のコトネである。
「そんな…コトネちゃんこそ先に人間界に帰るべきよ!!」
「そうよコトネちゃん!!」
「姉しゃまを助け出すまであたちは帰りましぇん!!」
アカリとヒカリの言葉にコトネはネネを助け出すまで帰らないと拒否する。
「…確かにクロスハートのメンバーは充実してきている。ジェネラルが1人いればこの戦線を維持するくらいは何とかなると思うがな…」
「でもこの子1人残していくなんて…」
「ん!それじゃ俺も残るよ!」
コトネを心配するアカリにゼンジロウは自分も残ると言い出す。
「ゼンジロウ?」
「こいつに怪我でもさせたらそれこそネネさんに申し訳も立たないしな…タイキ達は久しぶりに羽を伸ばしてくりゃいいさ!…いでででででで!!」
頭に押し付けるようにしていたゼンジロウの手にコトネが噛み付き、ゼンジロウが悲鳴を上げる。
「おい、コトネちゃん。止めなさい」
「はいでしゅ、だいしゅけしゃん」
大輔に言われてすぐに噛みつくのを止めるコトネ。
そして大輔が膝の上をポンポンと叩くとちょこんと納まる。
「(くっ…何て可愛げのない……)」
「(コトネちゃん、大輔に懐いちゃってるなあ…)」
ゼンジロウと賢が大輔を見遣り
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