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リリなのinボクらの太陽サーガ
変革のラストナイト
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族によって幸せそうな笑顔を浮かべてる……。

……それはブチギレるわ。馬鹿にされてると思って反逆もするわ。だというのに被害者達の報復心の制御もしとったし……借金で言うと、私らがツケを払いきれなくなったが故に、取り立てに来たようなもんか。

『だから八神達は……っと、その様子じゃするべき事がわかったようだね。そう、アルビオンだって闇の書の被害者の一人なんだから、彼や彼に関わる人達の人生を狂わせたことをちゃんと謝るのが、八神達が通すべき贖罪。家族を守るってのは一見良い言葉だけど、所詮は動機に過ぎず、筋が通せていない。いい? 世の中ってのは先に筋を通した方が何かと優遇されるようになってる。今回は相手に先に筋を通されたから、八神達の立場が悪化しているけど、それならこっちも改めて筋を通せばいい。それで全てが対等になる』

そう、物事には筋道や順序がある。例えばゲームでクエスト受ける時で、討伐系だと受注してからじゃないとクリアできないように、私らは先に通すべき筋を通していなかった。だから話がこんなにこじれた。故にこれを解決したいなら、戦うより先にやるべきことがあった。そのやるべきことをしていれば、この戦いは最初から避けられたんや。

今の絶体絶命の状況を潜り抜けるには、力づくで相手を倒せばいいと考える時点で間違い。私らが本当に戦うべき相手はアルビオンや報復心ではなく、己のプライドや未熟さ、そして視野の狭さ。本当に家族を守りたいのなら、相手が納得できる理論理屈を持ってこなくちゃならんかったんや。

『ま、戦いを始めちゃったら簡単には引き返せないから、次はそうならないように気を付けてね』

了解や。とはいえ次があれば、の話やけどな……。

『ば〜か、八神はまだ自分で気づいてないだけで、全ての力を引き出していないよ。今は私の右眼からエナジーを借りてるけど、それじゃ“マキナ・ソレノイドに適した使い方”はできても“八神に適した使い方”はできてない』

私に適した使い方……?

『今こそ、八神は自分自身のエナジーを発現させる時だ。チュートリアルは散々させてあげたんだし、いつまでも人のものレンタルしてちゃあダメだよ。……というかさぁ、八神は使い過ぎ。エナジーは無限じゃないんだから、こちとら回復が間に合わないっつぅの。点滴打たないとヤバいほど衰弱してる病人から血液奪ってるようなものだよ、これ』

あ、あはは……それはホントゴメン。でも人の命かかってたし、あんま怒らんといてぇな……。

『はぁ……人の命を免罪符にしない方が良い。その先に待つのは人助けが仕事の“機械”だ、精神が擦り切れて真っ当な人間性を失うよ』

人助けの……機械……。

『話を戻すよ。ヴォルケンリッターのことだけど、かつてベルカの騎士として名を馳せた彼女達の実力はこの程
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