変革のラストナイト
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シアのこととか、色々考えることやしなければならないことが多かったんやし……。
『別にスカルズと戦ったりフェンサリルに来たのが間違ってたとか、そういうことは言ってない。戦わなければ世界はスカルフェイスの手で狂わされてたから、あの時はあの時で最善を尽くしてたのは間違いない。だけど八神達は基本的に、周りを守るより先に自分を守らなきゃいけないんだよ。闇の書の報復心が大きすぎるから……八神達だけじゃ身を守り切れないから、周りに助けてもらう必要があった。その相手が聖王教会や管理局なんだけど、だからこそ支援してくれてる組織の内部事情には敏感にならなくちゃいけない』
内部事情……。
『カエサリオンとアルビオン……最悪の敵になってしまったこの二人は、本当なら最強の味方にもなりえたんだ。アルビオンの言う、全てのロストロギアの破壊。一昔前の管理局にとって、この目的は非常に不都合だった。自分達の存在意義を誇示できるロストロギアを全て壊されたら、管理局は強権を発動する言い分と一種の切り札を失うことになる。ここから、アルビオンと管理局の間には確執があるってことは普通に察せるでしょ?』
まあ、辛うじて。
『そもそも闇の書がニダヴェリールで覚醒した時や、八神の下で転生した時にアルビオンが動いてないことがおかしいとは思わない?』
あ、言われてみれば。アルビオンのように超強い実力者は危険なロストロギア対策に引っ張りだこになって当然のはず。なのに彼が直々に戦ったのは、彼が敵に回った髑髏事件以外では聞いたことがない。一体どういうことや?
『簡単な話だよ。アルビオンを出したら、事件に関わってるロストロギアは確実に破壊される。管理局はロストロギアを“破壊”ではなく“回収”したいのだから、問答無用で壊す彼に頼るわけにはいかなかった。例え相手が甚大な被害を出してきた闇の書だろうと……いや、多分昔から入り込んでた公爵などのイモータルが欲深い連中をそそのかしたせいで、管理局は自分達の戦力として吸収できると錯覚させていた。だからニダヴェリールの時は管理局主導で情報を封鎖してたし、八神の時はクライドの仇が云々言ってたグレアムのジジイですらアルビオンに頼らなかったんだ』
じ、ジジイ呼ばわりって……グレアムおじさん、ほんと嫌われとんなぁ。そういやまだ外交官は兼任してるけどおじさんとリーゼ姉妹がイギリスに隠居してから、とんと会ってないわ。今も元気なんかな?
っと、そんなことより今はマキナちゃんの解説や。ここまで聞いてわかったのは、要はアルビオンって闇の書に報復したい筆頭だったのに、実力があるせいで逆に蚊帳の外に置かれまくったことでかなり腹に据えてたんやろうな。しかもずっと倒したい相手が急に贖罪とか言い出してきて、その上過去のことを覚えていない、しかも私という新たな家
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