第74話
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の言葉に対してセレーネは苦笑しながら答えたが
「フン、さぞ忙しいだろうよ。領邦会議を明日に控えながら毎夜、遊び呆けるくらいにはな。」
「え、えっと………?」
「な、なにそれ…………」
「クク、ラマール―――いや、フォートガードじゃ結構有名だぜ?ロクデナシの放蕩貴族ってな。」
「ふふっ、新海都であるフォートガードよりラクウェルの方が過ごされている時間が長いとか。」
「えっと………オリヴァルト皇子も”放蕩皇子”って名乗っていたから、その人もオリヴァルト皇子みたいな人なのかしら…………?」
「いえ、メンフィル帝国からの情報のみによるわたしの分析になりますが、バラッド侯は少なくてもオリヴァルト皇子と違い、悪い意味での”放蕩”の人物かと。」
「…………こら、失礼だぞ。」
鼻を鳴らした後皮肉気に語ったパトリックの話を聞いてリィン達と共に冷や汗をかいた後困った表情をし、ユウナは若干厳しい表情を浮かべ、アッシュとミュゼの話を聞いて首を傾げて推測を口にしたゲルドにアルティナはジト目で指摘し、生徒達の会話を聞いたリィンは疲れた表情で生徒達に注意した。
「はは、それでは早速だがこれを受け取ってくれ。」
そしてリィンはウォレス准将から特務活動の要請書を受け取った。
『注意事項』
フォートガード州における猟兵団の活動可能性についての留意点。
「これは…………」
「猟兵団の活動可能性―――”赤い星座”に”西風の旅団”ですか?」
「いや、あくまで現時点で具体的な話があるわけではない。だがここ半年、エレボニア各地で不可解な動きをしていた各猟兵団が半月くらい前から鳴りを潜めていてな。まるで”フォートガード州で開かれる領邦会議に合わせるように”。」
「そ、それって…………」
「領邦会議を狙っている、ということでしょうか?」
ウォレス准将の話を聞いて仲間達と共に血相を変えたユウナは表情を引き締め、クルトは推測を口にした。
「取り越し苦労かもしれないがね。例の”結社”が関係しているのかそうでないかも含めて不透明だが………会議の世話役として気になったので念の為に准将に提案したというわけだ。」
「パトリックさんの配慮だったのですか…………」
「ちなみに情報局や鉄道憲兵隊からの情報は?」
「一応、リーヴェルト少佐とは非常時の協力については協議した。だが―――新たな情報はなく、当然、情報局からの連絡もない。まあ、政府の意向もあるのだろう。」
「そんな…………」
「ハッ、地方で何が起きても痛くも痒くもねぇだろうからな。」
「…………えっと…………ウォレス准将、猟兵の件でクロスベル帝国と協力したりとかはしないの?」
ウォレス准
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