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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百六十六話
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「構う物か! 貴様から護るためなら嫌われようと私は構わん!」
「勇ましいねぇ……」
ヨセフ…否、カルタフィルスが半ばから絶たれた左手を掲げる。
刹那、その背後から羽音が鳴り始める。
ブワっ! と風を起こし、現れたのはキメラだった。
蝙蝠の翼、蟷螂の鎌、そして、白い狼の体。
「どうだい? このキメラは? フランスで捕まえた狼を使ってるんだ。
ジェヴォーダンビーストの末裔だよ。
随分と血が薄まってはいるけれどね」
「カルタフィルス、生命倫理という言葉を知っているか?」
「技術の進歩に犠牲は付き物さ」
「下衆が…!」
キメラが、その顋を開く。
キィィィィィン………! と不快な音が響く。
千冬が咄嗟に遮音防壁を張ろうとした瞬間。
キメラの口から光条が放たれた。
「伏せろ!」
が、動揺していたシュヴァルツェアハーゼの隊員は初動が遅れた。
その内の一人の脇腹が、運悪く光条に貫かれた。
貫かれたのは、銀髪で、背の低い、少女だった。
悲鳴が上がる。
シュヴァルツェアハーゼは女性だけの部隊。
訓練の成績だけで集められた、『実戦経験を持たない』精鋭部隊。
「ミラージュ!」
千冬が左手を突き出すと、空気が揺らめき、光条を閉ざした。
「止血急げ!………何をしている! 落ち着けバカども!」
千冬の一喝に落ち着きを取り戻したシュヴァルツェアハーゼがラウラの傷を止血する。
「カルタフィルス…!」
千冬が掲げた左手を戻し、刀を構える。
「アリス! シンクロ!」
『シンクロナイズ・プリケイティブ・キャスト・サポート・システム起動』
右手の人差し指と左の薬指に着けた指輪が淡く輝く。
「闇の刃よ全てを斥け以て万物を絶て!」
千冬が構えた刀を横に一閃する。
十メートルほど間が空いているにも関わらず、カルタフィルスとキメラは飛び上がり、斬撃の延長線上から逃れる。
「お前たち! 私の後方90度から出るなよ!」
そこから千冬ががむしゃらに刀を振り回す。
刺突以外の全てを高速で幾度も繰り返す。
数十の斬撃を放った千冬は最後に四股を踏むかのごとく脚を地面に叩き着けた。
踏んだ場所にマジックサークルが展開し、地震が起こる。
そして、ガラガラと木が崩れ落ちた。
ちょうど千冬の正面60メートル120度が扇状に開ける。
そして、その中の動く者は居なかった。
「逃げ足の早い奴め」
千冬がコアNo.001.0のハイパーセンサーで周囲を探ったが、反応は皆無だった。
それはつまりカルタフィルスが先の攻撃を全て避け、ハイパーセンサーの範囲外に逃げ仰せたことをしめ
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