暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2279話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
出してくる。
 その右肩を突き出したその形は、いわゆるタックルをするつもりではあるんだろうが……だが、遅い。
 いや、この土煙の中で偶然あのザクと遭遇したのであれば、まだ話は別だっただろう。
 土煙の為に視界が効かず、間近で急に遭遇した……というのであれば、格闘戦をやるには十分な間合いなのは間違いない。
 向こうにとって不幸だったのは、こっちが全員完全に配置につく前にガンタンクが攻撃を始めてしまった事だろう。
 結果として、ガンキャノン隊――2機だけだが――と旧ザクの間には大きく間合いが開いており、結果として素手の旧ザクでビームライフルを持っているガンキャノンと、それもかなり離れた場所で遭遇する事になってしまった。
 これは、あの旧ザクにとって最悪の結末であると考えてもいいだろう。

「運がなかったな」

 呟き、ビームライフルのトリガーを引く。
 低反動キャノンの方は、撃った時の反動で精密射撃といった真似は出来ない。
 だが、ガンキャノンのビームライフルは、ガンダムのビームライフルと比べても間違いなく性能は上だ。
 そんな訳で、命中と射撃のステータスが高い俺の攻撃がこんな場所で外れる筈もなく……ショルダータックルをしようとしていた旧ザクは、次の瞬間には前に出していた右肩を貫かれ、同時にその背後にあった核融合炉までをも破壊し、周囲に大きな爆発を生み出す。
 クレーター部分にも爆発の被害は広がり、周囲に存在する土煙までをも吹き飛ばし……俺の撃墜数の数字が1上がる。
 これは相手の命を奪った時だけ数値が上昇する以上、今の一撃で間違いなく旧ザクを使っていたパイロットを殺したという事を意味している。
 1しか数字が上がっていないってことは、パプア級はさっきの攻撃で撃破出来ていなかったという事か。
 今更、本当に今更の話だが、あの旧ザクに乗っていたのはシャアじゃないよな?
 いやまぁ、機体の操縦の癖がS型を操縦していた時とかなり違っていたのを考えると、多分シャアじゃないのはほぼ間違いないんだろうが。
 ともあれ、そうして旧ザクを撃破し……すると、まるでそのタイミングを狙っていたかのように――実際に狙っていたのだろうが――土煙を突き破るようにして、ムサイ級が姿を現す。
 このまま逃がすのは面白くない。面白くないが……今の状況でムサイ級を撃沈すれば、シャアが生き残るのも難しくなってしまう。
 だとすれば、胴体だけではなくスラスターの部分を破壊してしまえばいいか?
 そう思い、ビームライフルの狙いを付けようとした瞬間……

『全機、ホワイトベースのメガ粒子砲の射程から退避しろ!』

 そう通信を入れてきたのは、ブライト。
 功を逸った……といったところか。
 実際、ムサイ級を撃破するのであれば、別にホワイトベースのメガ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ