暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2279話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てくれれば、こちらとしても色々と分かりやすいのだが。
 そんな風に思っていたが、取りあえずガンキャノンの頭部……メインカメラの見ている方を見る。
 すると、そこでは土煙の中から1機のザクが姿を現したところだった。
 ……一瞬ザクという事でシャアのS型が出てきたのかとも思ったが、よく見ればそのザクは赤ではなく緑で、外見もザク……ザクUではなくザクT、いわゆる旧ザクと呼ばれているザクだった。
 まさか、シャアに補給されるMSってあの旧ザクだったりするのか?
 いやいや、幾ら何でもそれは有り得ないだろ。……有り得ないよな?
 シャアのS型も俺との戦いでは表だった損傷はなかったが、殴ったりした衝撃で内部が壊れて使えず、旧ザクに……とかだったら、面白い気がしないでもないが。

「取りあえず落ち着け。向こうは旧ザクだ。それこそどんな手段を使っても、ガンキャノンを撃破するなんて真似は出来ないからな」

 独立の戦争が始まった当初は核バズーカとかを使ってたりしていたが、南極条約で禁止になったし。
 実はこの南極条約、結んだのは連邦とジオン公国だけなので、ルナ・ジオンの所属であれば普通に核兵器を使っても問題なかったりする。
 そんな真似をすれば色々と面倒な事になるので、使わないが。
 また、ザクマシンガンではルナ・チタニウムの装甲を破壊する事は出来ないが、核バズーカが使えなくなった代わりに配備されたザクバズーカ、もしくはドムやリック・ドムが装備するだろうジャイアントバズのような武器であれば、ガンダムやガンキャノンであっても被害を受ける可能性は高い。
 だが……幸いな事に、本当に幸いな事に、土煙の中から姿を現した旧ザクは、何も武器を持っていない。
 牽制用にザクマシンガンくらいは持っていてもおかしくはないのだが……何故、武器を手にしていないのかは疑問だ。
 ともあれ、相手が武器を持っていないというのは、こっちにとっては間違いなく有利な出来事なので、それを疑問に思っても不満に思うような事は全くなかったが。

『あ、ああ。……そうだよな。向こうは武器を持っていないんだ。なら、こっちに有利なんだ』

 落ちついたのか、自分に言い聞かせるようにカイが呟いている声が聞こえてくる。
 それを聞きながら、俺はアムロに通信を送る。

「アムロ、そっちから旧ザクが出てきたのは見えるか?」
『いえ、見えません。土煙の向こう側なので……』

 そう告げるアムロの言葉に、俺はしょうがないかとガンキャノンの持つビームライフルを構える。
 さて、こっちの攻撃が向こうにどこまで通じるのか。
 それがちょっと面白そうだと思っていると、向こうの旧ザクもこっちの存在……自分にビームライフルの銃口を向けている俺の存在に気が付いたのか、即座にこちらに向かって駆け
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ