第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
得たもの、失ったもの
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れどシノとキバは見逃しておいてくれた。助けはしなかったが、殺しもしなかった。テマリも、シカマルとチョウジは彼女が気絶してからは一切危害を加えなかったという。
「私からも、我愛羅とカンクロウを殺さなかったことに礼を言おう」
「カンクロウ……テマリ」
テマリもまた静かに言う。我愛羅が目を見開いた。
ナルトはそれを見て、ちょっとだけ嬉しそうな顔をした。
我愛羅も見つけたのだ。自分を大切に思ってくれている、人たちを。
「サクラはもう大丈夫だ、ナルト……ゆっくり休め」
サクラを守ることが出来たこと。
そして、自分とよく似た我愛羅が、淀んだ水底から水面へと視線を向けることが出来たこと――
その両方に穏やかな笑みを浮かべながら、ナルトはそっと意識を手放した。
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