暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第269話 ユイの探求心と京都旅行
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」
ユイは、ひゅんひゅん、とリュウキの肩の上にのって聞いた。いわれて初めて気づいたリュウキはクラインの方に注目する。
「ふむ……」
それはクライン。
先ほどまで、ユウキとの戦いを、熱く、熱く語っていたクラインだったが、いつの間にか、皆の輪から少しだけ離れて、いつになく真剣な顔をして、呼び出したウインドウを眺めていた。話題がユウキ中心になった、軽くリズ辺りに一蹴されちゃったから、ふてくされてるのでは? と最初は思ったのだが、そんな気配はない。真剣な顔つきだった。
「何してるんだ? クライン。……ん? 動画? 今大会のか?」
覗き込んだ……とまではいかないが、ユイの疑問を解消させてあげようとクラインに近づくと動画を見ているのが分かった。
「おう、リュウの字! 見てみろよ、これ! ほれ、この子!」
「ん……。ああ、確か
水妖精族
(
ウンディーネ
)
のレベッカ、だったか」
「んだよ。知ってんのかよ!」
「なんだ? 知らなかったのか?」
顔の広さはこの世界で随一。そして 人の顔を覚えるのも得意であるリュウキは普通に答え、クラインは何処となく悔しそうな声を上げていた。そんなクラインの事が判らないリュウキ。(基本的に判らない事は多いが)
「って、話の肝はそこじゃねーよ」
「そんなもん知らん。……何してるんだ?」
「ほれほれ、見てみろって、このレベッカちゃんの胸! でっかくて ぽよんぽよんで、かーーっ、たまんねぇなぁ!」
何か熱弁しだした。
声量自体は、先ほどよりもかなり小さい。皆に聞こえないようにさりげなくしているのだろう。そもそも、こんな打ち上げの時にそんな話題を出した時点で、周囲の視線を一気にかっさらってしまう事くらい目に見えているのはクラインとて判る事だ。勿論痛い視線が。
でも、『男の性!』とか何とか言って止められないらしい(後日談)
「…………」
そんなクラインを見て、寒い視線を向けるのはリュウキ。ユイの為に 聞いたんだが、どう答えてあげれば良いのか判らなくて、更に何でそんなのを今考えてるのかもわからず、単純に試合内容を見て研究したりしているのでは? と思った自分が情けなくも思ってしまっていた。
「なんだよ、その顔は! 良いじゃねぇかよ、ちょっとくらい! そもそも、そんな際どいアングルじゃねーし、狙って撮った訳でもない公式なヤツだぜ? 無慈悲で厳しいハラスメントコード様も、こうした動画くらいはお咎めなしにしてくれるぜ」
「はぁ………」
「無言でため息吐くなっての! いーじゃんいーっじゃん! 男の子のロマンじゃねーか」
ここの会話を皆に聞かれてないだけ良かった、とほっとしている最中だった。
ユイが直ぐ傍にいるコトを忘れてしまっていて、ひゅんひゅん、と
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