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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第269話 ユイの探求心と京都旅行
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行動で。……理的ともいえる隼人だが、ここは本能に身をゆだねる事にした。否、ゆだねるしか選択肢が出てこなかったと言える。
隼人は切なそうに身体を震わせている玲奈に、熱く熱くさせている今回の自分の象徴を、……自分自身の思いの丈の全てを届けるのだった。
―――詳しい詳細は省く。
もう深夜の時間帯。
いつもであれば、夢の中だって言っていい時間帯だが、2人は夢の中ではなく 部屋に備え付けられている個室露天風呂へと足を運んでいた。
個室風呂とは思えない程の広さと源泉であろう白濁した湯。足から遠して、徐々に身体を沈めて――身体の芯から温もる。
「はぁー……極楽極楽〜って感じだよね。………んんー 今日はちょっと疲れちゃったからなぁ」
「っ……、ご、ごめん。あと、痛かったか?」
「たしかに、すっごく激しかったけど、って、いや そうじゃないってば。ちょっと今回の旅行は強行ツアーっぽかったから。……ふふ。大丈夫だよ。だって、隼人君は私を愛してくれたもん。全部、全部が愛おしいから……、だいじょうぶ」
「そう、か。良かった……」
隣り合わせに浸かっている隼人の手をそっと取り、全ての指を這わせ、絡めた。
隼人は失敗したのでは? と危惧していたが、玲奈の心からの笑みを見て、直ぐに安心できた。無理しているような笑みは もう隼人も解るから。些細な機微まではまだまだ分かるとは言い難いが……。
「んんんーーー、で、でもっ」
「ん? っ……」
玲奈はすっ、と立ち上がって正面から隼人を見た。大きな膨らみが目の前で左右に揺れるのを見て、隼人は思わず顔を赤らめる。
「隼人君ばっかりに頑張ってもらう訳にはいかないもんっ。次は私っ、私が頑張って隼人君を………そ、その、き、きもち………よ、くぅ……///」
最後まで言い切るのはなかなかハードルが高かったのだろう。途端に顔を赤らめる玲奈。直ぐにまた、とぷんっ と湯の中へと身体を沈めて頬を抑えた。そんな彼女を見た隼人は。
「玲奈。……気持ち、良かったのか?」
「ふえっ!?」
対照的に、隼人は今度は目を輝かせている様だった。まるで、褒めてくれたのを喜ぶ子供の様に。そして、次には遠慮がちに顔を俯かせた。
「オレも色々と、勉強はする。そ、そこまで熱心にとは言えないから 全然自信、無くて……、やっぱり不安だったから。ちゃんと、出来てるか、判らなかったから」
恥ずかしそうに、それでいて自信が本当にないのだろう、不安そうに、だった。いつもの隼人とは本当に程遠い。こんな違った一面を見られるのも自分自身の特権。……申し訳ないが、他の子たちには渡せない隼人の素顔。
そんな隼
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