暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第269話 ユイの探求心と京都旅行
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うのが実情。何せ何処から聞きつけたのか、アルゴ辺りの宣伝? もあって、更に広がった事があった。そんなことが今までも体験しているから身に染みていた様子。それは主に旧SAOの世界ではあるが。
 因みに、アルゴを問い詰めようとしても、明確な証拠が無いから暗に責めれなかったりもしていたが、態度に出すと(冷たくすると)一気に沈静化したのは当然の話。
 
「おーい りゅ〜きぃ〜! き〜りとー! そっちに行ってないでこっちに来なよー。わたしらがいる所で秘密の密会なんてさせないぞー」

 大きな声がしたと思って振り返ってみると、リズが声のと同じくらい大きく手招きをしていた。 男同士の秘密の密会! と何だか妙な興奮をしている面々もいた様だが、それは置いておこう。
 とりあえず、呼ばれているのでこれ以上何かを言われる前にキリトとリュウキは合流。

「さぁさぁ、今大会のトップ3の内の2人がやってきましたよー! はい、はくしゅーー、はーーくしゅーーー!」

『わーわー!』 
『まってましたーー』
『すごかったよーーー』

 ぱちぱちぱち〜 と拍手で迎えられた。こういった感じで迎えられるのは、旧SAOの世界から、現実世界への帰還後 初のオフ会以来だろうか。

「えっへへ〜 いえーーいっ! ほーら、リュウキとキリトもーー」
「うぇっ?」
「がんばれーキリト―」
「こら! 逃げようとするなリュウキ!」

 ユウキがキリトの手を掴んで、部屋の皆の中心へと引っ張る。しれっと、キリトを押し出すようにして影に隠れるリュウキだったが、そうはいきません。そもそも、今大会の優勝者。今回の主役と言っても良い存在なので、隠れられる筈もありません。

「そーだよ! ほーら、りゅーきっ!」
「わっ、わかった、わかったから」

 ユウキは片方の手にキリト、もう片方にリュウキと、2人の間に挟まれてにこにこと笑いながら2人を引っ張った。
 観念したリュウキは、成すがまま連れていかれて、簡易的ではあるが 作った壇上の上に立つと、ユウキは2人の手を持ち上げた。

「えへへ! このチームで上位3位まで独占しちゃいましたぁー! がんばったよー!」

 ユウキの笑顔に皆は歓声を上げる。
 そのまま、打ち上げがスタートした。





 皆飲み食いの大打ち上げ。
 主にデュエルについての話題が中心になっていたが、徐々に話題は広がっていく。皆も常に笑顔だから、賑やかなのは言うまでもない。

 そんな ほんわか、心温まると言っていい空間に不穏な気配を漂わせる男が約一名。
 不穏な気配〜は置いといて、純粋に一番最初に気になったのはユイだった。

「リュウキおにいさん、おにいさん」
「ん? どうした? ユイ」
「クラインさんは何をしてるですか?
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