暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第1部〜崩壊する楽園〜
第1話『新たなる始まり』
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」
「それでも、ゼロにはならないんですよね…」
「そのために、俺達や、シャナみたいなのがいるんだろう?」
「そうですね。」
巧と渡は分かれる。
「おい鍵!また会議を茶化して。お前それでも会長か!?」
杉崎は深夏に羽交い締めにされていた。本来、椎名姉妹はこの春に引っ越す予定があったが、次元保護国となり、国交が無いため、二人は碧陽に残り普通に生活している。
「おい、深夏!そろそろやばいって!真冬ちゃんも見てないで助けて!」
「知りません。中目黒先輩を無視した罰です。」
杉崎は助けを求めるが、放置される。
「この国の国交法はいつ整備されるのでしょうか?」
キノは国交省に電話で質問していた。
現在は移動手段の製造が行われていないため、当面は海外旅行等は不可能です。申し訳ございません。
「そうでしたか。ありがとうございます。」
キノは電話を切る。
「ここら辺も、雑草が生え始めましたね。」
「ああ。まずは参考の写真と、植物のデータ採取だ。」
「香那ちゃんには見せられないな。こうやって研究の為に植物を傷つけるのは。」
「天音ちゃんも、あまりよく思っていない。だが、この土地が安定しているか確認する作業は必要だからな。」
耕司と始は同じカメラマンとして意気投合し、現在は生物学研究所に勤めている。
「この世界ができて、俺は本当に嬉しく思っている。」
「どうしたんですか、相川さん。」
「俺と剣崎は、ジョーカーという互いに滅ぼしあうアンデッドだというのは瀬川も知っているだろ?」
「はい。」
「だが、この世界ではモノリスは干渉する能力を持たないのか、そもそも出現出来ないのか解らないが、俺と剣崎がこの狭い国の中にいても戦わずにすんでいる。俺が相川始となって、欲しかった平和な日々だ。」
「そうですか。あっ、噂をしていれば。」
始が語っていると耕司は何かに気づき始が見ると、剣崎と橘がやってくる。
「よ、始。ここら辺の調査か?」
「ああ。剣崎の方はどうだ。」
「こっちは今日は42件のロストロギアの解析を頼まれたよ。」
現在、剣崎と橘は超越文明研究所でロストロギアの研究、解析を担当している。
「そうか。大変だな。」
「ホントだよ。始の方も、頑張れよ。」
剣崎と橘は去り、始と耕司もサンプルと写真を生物学研究所へ運んでゆく。
「このサンプルの特性からして、日本の種子が偏西風もしくは鳥類を経由してこちらに渡ってきたものとみて間違いない無いだろう。」
耕司と始から渡されたデータを本郷は解析している。すると、
「本郷先輩!」
雅がやってくる。
「雅君か。」
「本郷先輩、どうですか?」
「やはり、太平洋中部にあるこの国は、日本由来の植物が運ばれて気安い立地条件にあるようだ。それから雅君、その先輩と呼ぶのは一
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