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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第29話。使徒と人と。
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現在は公園にて待ち伏せ中。俺を倒せんと見て逃げ出したんだから、衰弱しているアルを囮にしたらホイホイ寄ってくるだろう。

と思い、教授ホイホイを設置。アルを囮にするのはちょっと心苦しかったが、彼女はいい作戦ねと言っていた。

自分で作戦立てといてスマンが、どこが?って感じです。

シッキーは不満そうにしていたが、そんなん知らん。ならもっといい作戦プリーズ

「真祖の姫か」
「あら、どうしたのかしら?ずいぶん焦っているようだけど?」

教授登場。煽るアル。余計なことせんでええから戻ってこ〜い。

「晋吾にやられて自信でもなくなった?相手を考えてから言いなさい。」

いい終わると同時にアルクェイドに大量の獣が襲いかかる。

しかし、爪で切り裂き、貫き、圧倒するアル。あれ?俺いらない?

完全に出ていくタイミングを逃した俺ら。アルを中心に台風の様な虐殺が始まって出るに出れなくなっている。

しばらくすると、獣を全て切り終わり、肩で息をするアルクェイドの姿が見える。

「アルクェイド!」
「ちょっ・・シッキー不用意やって!」

心配してか、いきなり飛び出す志貴

死徒二十七祖第十位である死徒、ネロ・カオスが持つ固有結界「獣王の巣」

体内に666体の獣の因子と同数の命を持っており、放たれた獣を普通に殺しても混沌に戻るだけであり

生命因子は死なずに残ってネロ本体に還元され、すぐに復活させられる。

つまり、いくら殺しても意味がないと言うこと。

ネロの体から、晋吾が戦った獅子と同じほどの大きな犬が出現し、志貴を襲う

咄嗟に出したナイフで応戦するも斬ったその体が志貴の体を覆ってしまう。

「グッ・・」
「志貴!」

少し目を切ったアルクェイドの回りには先ほどより多くの獣が囲み、爪で対応するも、2本の腕ではカバーしきれず

腹を、腕を、噛みつかれて血を流す。

一気に不利になった状況に、晋吾は困惑よりも怒りが沸いた。

そんなことを知らず。混沌は笑う。

「真祖の姫である貴様を取り込めさえすれば、届く。届いてみよう」

もはや当初の目的を忘れているようだ。真祖の姫を倒すことが目的でなく手段に変わっている。。

俺に近づくための・・道具でしかない。

また怒りがわいてきた。

志貴の体を覆っていた数メートルはある犬を蹴り飛ばして、アルの回りにいた獣を巻き込み

アルに噛みついていた獣を怒りのままに手で握りつぶす。

「くっ・・アポストロス」
「アルを取り込むって、アホのこと考えてたのはおんどれか」

飄々とした晋吾の空気が、少しずつ重くなるのを感じる真祖
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