暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜

魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。

第一部
第17-2話　新年魔法大会【開幕】
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「ほんと語彙力なさすぎー大人としてどうなんですかー??」
「黒華、貴様も一人の女性としてどうなんだ? って嗚呼済まない。貴様は男だったな」
「ざっけんな??」

　グレース達にそっと目配せをして、出場者席に向かおうと伝える。三人も同じ気持ちだった様で、呆れた様な顔をしながら頷く。
　音を立てない様に静かに看守の後ろを通り過ぎようとすると、突然腕を掴まれた。

　後ろを見ると、白髪の看守が真剣そうな顔で、こちらを見ていた。その後ろで他の三人が喧嘩している。


「貴様等は、苦渋の決断を強いられることになるだろう。今の内に、自分の命か、黒華の命、どちらを救うか、決めておく事だな」


　―――その言葉の意味を理解するまで、あと◯◯。


……というか、急に冷静になるのツボるから本当にやめてほしい。

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