第三章
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「特によ」
「人にも注意しないといけないですね」
「本当に」
「自分の身を守るのは何といってもね」
まさにというのだ。
「自分だからね」
「それで、ですね」
「まずは自分達で気をつける」
「人についても」
「そういうことですね」
「いつも言ってる通りにね、それとね」
マネージャーは焼酎を飲みつつ二人にさらに話した。
「危ない場所にも行かない」
「そのことも大事ですよね」
「夜道一人歩かないってことですね」
「そうよ、人と場所にはね」
それこそというのだ。
「妖怪以上によ」
「気をつける」
「そうしないと駄目ですね」
「そう思っていいわ、特にこの東京だと歌舞伎町みたいな場所は」
繁華街の中でもというのだ。
「特に色々あるから」
「迂闊に一人で行かない」
「その方がいいですね」
「そうよ、特に気をつけてね」
二人にこう言うのだった。
そんな話をしながらこの日は三人で飲み翌日の朝の新幹線で大阪に帰った。そして大阪に戻るとそこでも仕事に励んだ。
この日二人はレギュラーのラジオの収録に赴いたが。
ふとだ、リィナは収録前に現場でマリンにこんなことを言った。
「ねえ、東京のおうどんって」
「あれよね」
マリンもすぐに応えた。
「リィナちゃん一杯食べてからね」
「マリンもよね」
「だって口に合わないから」
「それよ、リィナ噂には聞いてたわよ」
こうマリンに言うのだった、向かい側にいるパートナーに。
「それでもね」
「噂以上だったわよね」
「あれ墨汁?」
本気でだ、リィナは東京のうどんのつゆについて言った。
「伊勢うどんのおつゆをお湯で薄めたとか」
「そんな感じよね」
「味もね」
「辛くて」
「会わなかったわね」
「私達にはね」
マリンは困った感じの顔でリィナに話した。
「どうもよね」
「いや、リィナ東京よりも大阪派だけれど」
それでもと言うのだった。
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