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老人の亡霊
第三章
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ある。
「そちらですね」
「それが出たら完璧ぜよ」
「うらめしや〜〜〜」
 言ってる傍からだった、二人が風呂場に来ると頭に参画の布を付けて白い着物を着た足のない幽霊が何処からか出て来た。両手は前でだらりと前に垂れている。これには織田も頷いた。
「揃いましたね」
「おう、お化け屋敷なら完璧ぜよ」
「ここまで揃っているとなると」
「何かあるのう」
「絶対にそうですね」
「さて、じゃあな」
「屋敷の探索もこの向こうだけです」
 閉じられた襖を前にしてだ、織田は述べた。
「では」
「おう、今からぜよ」
「この襖を開けましょう」
 こう言って織田が開けるとだった。そこには。
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