第二章
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「そっちもって言おうと思ったけれどな」
「入ってますにゃ」
「じゃあ他の遊びをするか、とにかくな」
「一万両をですにゃ」
「狙うかい?」
「私は別にですにゃ」
それはと言う弥生だった。
「いいですにゃ、ただ」
「ああ、試練だね」
「多分それだからですにゃ」
「そうだね、ここに他に話もないしね」
「それじゃあですにゃ」
「じゃあ迷路に入るか」
一万両は別にしてとだ、玲子も述べた。
「そうしようかい」
「そうしますにゃ」
「制限時間は一日ですよ」
親父はまた言ってきた。
「食べものは持ってきてよし、ご不浄は」
「そっちはどうなりますにゃ?」
「したいと思って壁のところどころに備えている赤いボタンを押せば」
それでというのだ、親父は不浄つまりトイレの話もした。
「ご不浄の部屋が出ますので」
「そうした造りですにゃ」
「はい、そして諦めたりする時も」
「ボタンを押せばですにゃ」
「すぐに外に出られます、こちらは青いボタンです」
「赤いボタンと青いボタンがですにゃ」
「重要なので」
それでと言うのだった。
「覚えておいてください」
「わかったですにゃ」
「じゃあね」
こうしてだった、二人は迷路に挑戦することにした。それが試練であると見るが故に。そのうえで今はだった。
焼肉を食べていた、そこで弥生は玲子にこんなことを言った。
「今度はホルモンをですにゃ」
「ああ、レバーも頼んだしね」
「次はそれを思うですにゃ」
「いいねえ、ホルモンもね」
玲子も笑顔で応えた。
「外せないからね」
「あれも焼いてですにゃ」
「ビールと一緒にね」
食べるというのだ。
「そうしようね」
「是非ですにゃ」
「そうしようね、それでデザートはどうするんだい?」
「メロンはどうですにゃ?」
「メロンかい?」
「はい、それでどうですにゃ」
「そうだね、あたしも好きだし」
それならとだ、九玲子も応えた。
「デザートはね」
「それですにゃ」
「じゃあね」
こうした話をしてだった、二人でホルモンも注文し他にはハツもそうした。そして最後はメロンだった。
焼き肉で腹ごしらえをしてだ、弥生は玲子にビールで酔った顔で言った。
「明日ですにゃ」
「ああ、あたしもそう思うよ」
玲子も真っ赤な顔で答えた。
「これで迷路に挑んでもね」
「進めないですにゃ」
「迷路を解くどころかね」
「歩くことすらですにゃ」
「ふらふらだからね」
「いやあ、食べるだけでなく」
こちらも相当であったがだ。
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