第一章
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とんでもない迷路
円地玲子と樋口弥生は今弥生が神託を受けた日本の肥後の熊本にいた、そして村の焼き肉屋に入ってそこの鳥人の親父から話を聞いていた。
「実は熊本城の下に迷路を作りまして」
「ある漫画の大阪城みたいなお話ですにゃ」
弥生は親父の話を聞いて言った。
「どうにも」
「ああ、飛車角の迷宮だね」
玲子はロースを食いつつ弥生に応えた、二人共網の上で焼かれている焼肉を次々に箸で取って食べビールを飲んでいる。
「あれだね」
「それみたいなお話ですにゃ」
「そういえばそうだね」
「全く、変なものを造ったものですにゃ」
「街の新しい観光場所ということで」
親父は二人にホルモンを出しつつ述べた。
「それでなんです」
「そういうものを造ったですにゃ」
「そうなんだね」
「中にはモンスター役を担当するスタッフやお宝もありますよ」
親父は身分を隠している二人に楽しそうに話した。
「だからどうですか?」
「そうですにゃ」
試練のことは隠していたがそれだと察してだ、弥生は親父に答えた。
「ではですにゃ」
「行くかい?」
「そうしたらと思うですにゃが」
「そうだね」
玲子も弥生の試練のことを察して応えた。
「行こうね」
「二人でそうしますにゃ」
「安全みたいですしね」
「安全ですが凄い迷路ですよ」
親父は二人に笑ってこうも話した。
「もうこれまで出て来た人はいない」
「そんなに凄いですにゃ」
「はい、若し通り抜けられたら賞金一万両」
「へえ、凄いね」
「それだけ出しますよ」
「それだけあったら一生食っていけるよ」
この世界ではとだ、玲子はジョッキのビールを飲みつつ述べた。
「それも遊んでね」
「そうですにゃ、まさに一生ですにゃ」
弥生もこう言った。
「遊んで暮らせて建物もですにゃ」
「建て直せるね」
「そうですにゃ」
「いいねえ、じゃああたしはお酒にご馳走にね」
それに遊びにとだ、笑って言う玲子だった。
「使おうかい」
「博打もですにゃ?」
「ああ、そっちはしないんだよ」
博打はとだ、玲子は弥生にすぐに答えた。
「ムキになってやったら負けるだろ」
「そういうものだからですにゃ」
「しないんだよ」
「そうなんですにゃ」
「ああ、あたしは遊び人でもな」
傾奇者だが、というのだ。
「博打打じゃないんだよ」
「所謂ギャンブラーですにゃ」
「それじゃないからな」
だからだというのだ。
「そっちはなしでな」
「それで、ですにゃ」
「一万両あったらな」
それならというのだ。
「他の遊びに使うぜ」
「お酒にご馳走にですにゃ」
「時間があったら旅ってもうしてるか」
「そっちは今もですにゃ」
「お風呂
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